紅白戦① 結果と分析
2月7日、第2クールの最終日、宜野座ではタイガース初の実戦となる紅白戦が行われました。午後から雨の予報だったため、予定を早めて11時すぎから行われましたが、大正解でしたね。午後には猛烈な雨が降っていました。亜熱帯の沖縄ならではの天候変動ですよね。
早速、結果を見てみましょう。
紅白戦① 2019.2.7
紅組 070 003 10 14
白組 005 020 7 11
紅組
二 上本博紀 右飛 右飛 左安 左飛 4-1 0 0 0
中 近本光司 二ゴ 四球 右安 三ゴ」 3-1 0 0 0
遊 北條史也 中安 中安②右飛」左安 4-3 0 2 0
左 中谷将大 右安 左本③左飛 遊飛 4-2 1 3 0
右 板山祐太郎 空三」二安 邪飛 右安 4-2 0 0 0
捕一坂本誠志郎 中安 左本②右飛」空三 4-2 1 2 0
三 木浪聖也 投ギ 左飛」空三 右本③ 3-1 1 3 0
一捕岡崎太一 左安 右飛 右安 見三」 4-2 0 0 1
投 才木浩人 2回 0失点 1奪三振 0四球 2被安 0被本
浜地真澄 2回 5失点 1奪三振 1四球 7被安 0被本
島本浩也 2回 2失点 0奪三振 1四球 2被安 1被本
白組
中 江越大賀 左安 見三 四球 二安 3-2 0 0 1
遊 植田海 邪飛 捕ゴ 中飛 中飛」 4-0 0 0 0
二 糸原健斗 中飛」左安①右安 左飛 4-2 0 1 0
三 大山悠輔 左安 右安①右飛」左飛 4-2 0 1 0
右 高山俊 空三 右二①一ゴ 遊飛」 4-1 0 1 0
捕一梅野隆太郎 左飛 左二①遊ゴ 3-1 0 1 0
左 島田海吏 左飛」右三①四球 2-1 0 1 0
一捕長坂拳弥 左安 空三」左本② 3-2 1 2 0
投 望月惇志 2回 7失点 1奪三振 1四球 8被安 2被本
馬場皐輔 2回 0失点 0奪三振 0四球 2被安 0被本
守屋功輝 2回 3失点 3奪三振 0四球 4被安 1被本
上記の通り、紅組が白組を10-7で破りました。通常、この時期は投手有利と言われますが、野手は若手が主軸を担い、投手は実績組が主軸を担うのが現状の阪神ですから、乱打戦になっても不思議ではありません。それにしても想定を超える打ち合いではありましたが。
では、野手陣から全員について分析していきます。
・上本博紀
9ヶ月ぶりの実戦復帰でしたが、右へ左へ鋭い打球を飛ばしていましたね。守備機会は多くなかったですが、まず出場できたことに価値を見いだして良いでしょう。あとはどれくらい走れるかでしょうね。
・近本光司
しっかり引っ張っての一打は良かったですね。ただ牽制死は、、、走塁はアピールしていかなければならない点なので、次回巻き返すしかないですね。懸案の弱肩が露呈する機会は無かったですね。
・北條史也
センター中心の非常に良い打球を飛ばしてました。守備も安定していてあまり心配は要りませんね。ショートのレギュラーを確実にしてもらいたいです。
・中谷将大
ストレートを捉えられたのは良いアピールになったでしょう。守備でも良いプレーがありましたね。今年こそ飛躍の年になるでしょうか?
・板山祐太郎
守りにキレが無かったですね。強肩は披露しましたが。総合力でアピールする選手ですから、守備にもっと集中しないと脱落してしまいます。
・坂本誠志郎
本塁打を放ち、江越選手の盗塁を刺しました。これだけのパフォーマンスが出来れば、第2捕手としては十分です。
・木浪聖也
攻守でアピール出来ましたね。打撃練習通りの意外にパワフルな打撃を披露してくれました。あとは今日は無かった遊撃での守備ですね。そこでアピール出来れば開幕一軍は十分に目指せるでしょう。ただ、一打席目をバントで捨てたのはとても残念でした。ノーアウト1塁でどんな打撃をするか、見せて欲しかったですね。
・岡崎太一
「俺を忘れるな!」と言わんばかりの活躍でした。完全に盗んだ盗塁も監督好みかもしれません。
・江越大賀
2打席目の三振。苦手な変化球への対応を見せてからの、真っ直ぐ見逃し三振。江越選手の悪いところが凝縮されているような一打席でした。いかにタイミングを取るか、それに尽きると思います。
・植田海
左右両打席から繰り出される力の無い打球。転がしてナンボの選手が打ち上げていては論外でしょう。
・糸原健斗
安心感があります。鋭い打球、選球眼、ケースバッティング。守備でも良いプレーがありました。ですが、せっかくならアウトにしないと。現状で満足せず、もっと高みを目指して欲しいですね。
・大山悠輔
あまり問題はないでしょう。ただ時々、第3打席のような強引に右に打ちたがる癖が顔を出します。綺麗に流す分には問題ないですが、あれが出るとバッティングを崩すかもしれないですね。
・高山俊
1塁打が2塁打に、2塁打が3塁打になる守備は健在でした。とてもじゃないですが、ライトは務まりません。ライトを守らされたのは、矢野監督の期待の低さが表れているのかもしれません。ボール球をわざわざフェアーゾーンに運ぶ癖も治りませんね。
・梅野隆太郎
昨年からの良い打撃が継続しているな、と感じました。心配は特にありません。
・島田海吏
迷い無く3塁へ向かう姿は良かったですね。今年は是非二軍で高打率を残して、実力で一軍へ這い上がって欲しい選手です。
・長坂拳弥
良いアピールが出来てます。ただ、一軍の第3捕手が良いのか、二軍の正捕手が良いのか、悩ましいところではあります。
以上が野手についてです。続いて、以下では投手を分析していきましょう。
・望月惇志
先発転向を意識した、変化球多めのピッチングでしたが、結果は出ませんでした。変化球も大事ですが、まずは真っ直ぐですね。真っ直ぐの急速は出ていましたが、高さ・コースともに甘すぎでした。特に変化球でカウントが整わず、苦し紛れに投げるストレートが悉く甘かったので、当然に痛打されました。ただ、まだキャンプも序盤です。この経験をいかして、ブルペンでの投球も変わるでしょうし、成長していくためのきっかけの1つにしてくれたら大丈夫です。本人もそこまで落ち込んでなかったと思うので、奮起してくれる可能性は十二分にあると思います。
・才木浩人
スピードガンはいまいちでしたが、真っ直ぐで三振もとれていたので順調と見ていいでしょう。ただ、本人は不満げでしたね。随所で甘いボールがありましたしね。ですが、調子が出なくても抑えられたというのは大きな成長でしょう。ファンの期待をますます高めてくれるような魅力たっぷりの投球でした。
・馬場皐輔
のらりくらり2回を抑えましたが、満足出来る投球ではないですね。課題の真っ直ぐの比率をもう少し上げていかないと、絶対通用しません。今日は6アウトのうち、5つがフライアウトでした(もう1つは牽制死)。ゴロを打たせるピッチャーがフライでアウトを取っていてはいけません。打者が開幕に向けて仕上がってくると、今日のフライアウトはホームランに変わりますからね。残念ですが、結果ほど良い内容とは言い難いです。
・浜地真澄
真っ直ぐとカットボールの精度は結構高かったです。痛打されたのは、緩急がつけられなかったのが原因ではないでしょうか。カーブでストライクが取れるようになれば、一気に化ける素材だと感じました。今年の夏場以降に一軍でお目にかかりたい投手ですね。さきほども挙げた江越選手の第2打席は完璧でした。
・守屋功輝
荒れてますね。2回ほど、デッドボールになりそうなシーンがありました。ただ、意外にも0四球だったんですね。もう少し狙ったコースに投球できないと厳しそうです。
・島本浩也
左の島田選手に四球を与え、右の長坂選手に被弾。ワンポイントフォアボーラーは一軍には不要です。
以上が投手の分析になります。全体的には、よく振れていて良かったです。ただ、外野守備の不安はやはり大きいですね。糸井選手も悲惨ですし、、、あとはもう少し内野守備が見たかったですが、仕方ないですね。
とはいえ、予想以上の乱打戦になったのは良かったです。主軸を担って欲しい若手選手が期待を持たせてくれる打撃内容を見せてくれました。投手陣も課題が浮き彫りになりましたし、第3クール以降の練習もより充実していきそうです。
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