12球団戦力概観① 中日ドラゴンズ編
本日からは、12球団の現状の戦力を概観していきたいと思います。まずは、セリーグの各球団について昨年順位の低い方から、続いてパリーグの各球団について昨年順位の低い方から見ていきます。
セリーグ6位の阪神については、今までの記事でしっかりと分析しておりますので、そちらを参照していただくこととして、今日はセリーグ5位の中日ドラゴンズの戦力を概観していきましょう。
まずは、投手からです。
先発:ロメロ/笠原/吉見/松坂/大野雄/山井/柳/小熊(/小笠原/藤嶋)
救援:田島/ロドリゲス/又吉/鈴木博/祖父江/佐藤/岡田/福谷/梅津
昨年、チーム防御率がリーグ最下位だった中日ですが、与田新監督を迎えた今季も投手陣はかなり厳しそうです。なかでも特に厳しいのは、先発投手でしょう。昨年168.2回を投げ13勝をマークしたガルシア投手を阪神に流出。代わりに同じく左腕のロメロ投手を獲得しましたが、ガルシア投手を大きく上回る活躍を要求することは出来ません。さらにオフに手術をした小笠原投手も開幕は微妙ですし、藤嶋投手は開幕絶望です。
その結果、吉見・松坂・山井の3人のベテラン投手がローテに食い込む状況となっています。ですが、3人とも0~5勝程度しか見込めません。すると、新外国人のロメロ投手に過度の期待をかけざるを得ないでしょう。「ロサリオ頼み」だった昨年の阪神打線のような状態ですね。
また、元エースの大野雄大投手も昨年0勝ながら、ローテに入れる可能性が高そうです。昨年は二軍で好投→一軍で炎上を繰り返していましたが、果たして今季いきなり復活する可能性はあるのでしょうか。
開幕投手は、昨年後半戦で安定した投球を見せた笠原投手か新外国人のロメロ投手ではないでしょうか。経験豊富で話題性抜群の松坂投手という説もありますが。
とにかく、今季の中日先発陣は不確定要素が多過ぎで、まったく計算が立ちません。新外国人が活躍し、若手が成長し、ベテランが復活し、、、というように上手くいく可能性は低いと言わざるを得ないでしょう。
反対に、救援陣の方が改善の可能性はあるかもしれません。昨年は田島投手・又吉投手という実績のある投手が打ち込まれる場面が多かったです。それらの投手は勤続疲労もかなりあったでしょうし、今季は昨年よりは改善するかもしれません。
また、昨年途中に加入したロドリゲス投手が1年投げてくれるとブルペン陣の大幅改善が見込めるのではないでしょうか。鈴木博志投手も1年居られれば大きな戦力でしょう。ドラフトで加入した新人選手も救援陣の一翼を担えるかもしれません。
以上のように今年のドラゴンズの投手陣を概観すると、ベテラン頼み・故障者発生の先発陣は昨年以上の苦戦を強いられ、救援陣は昨年よりは改善するのではという見立てになります。ただ、全般的には昨年同様の厳しい投手陣であることは確かでしょう。
続いて、野手を見ていきましょう。
捕手 :松井雅/大野奨/武山/木下
二塁手:高橋/亀澤/溝脇
三塁手:福田/石垣
遊撃手:京田/堂上/根尾
中堅手:大島/遠藤/近藤
右翼手:平田/藤井
昨年の中日打線は高打率でよく打つ印象がありました。平田が初の3割をマークし、ビシエドは3割5分超えの高打率で首位打者を獲得。また、アルモンテも3割2桁本塁打を達成しました。しかし、これら3人に対する他球団のマークは当然厳しくなりますから、この3人が昨年以上の成績を出すのはかなり難しいでしょう。すると、京田や高橋周平、福田といった他の選手たちが成績を上げないと、今季の中日打線は昨年からかなり弱体化してしまいかねません。
また、昨年も本塁打は多くなかったので、打率ほどの高得点はあげられませんでした。ナゴヤドームという打者不利の球場を本拠地としていることを考慮しても、もう少し本塁打を増やしていく必要がありそうです。
層の薄さも大きな課題です。昨年の中日二軍の打撃陣は惨憺たる結果に終わりました。これでは怪我人が出た際に、勝率が急降下する可能性が非常に高いです。全体的なレベルアップが不可欠です。ただ、これはすぐに実現することではないので、現時点では、主力打者が離脱しないことの方がAクラス入りへの鍵となるでしょう。
以上のように、今年の中日のテーマは、先発投手陣は「いかにベテランが頑張るか」、救援投手陣は「いかに成績を改善させるか」、野手陣は「いかに成績を落とさないか、離脱しないか」になってきそうです。
最後に、筆者の希望開幕オーダー(マイオーダー)を示したいと思います。予想ではなく、希望に過ぎませんのでご注意ください。
2019中日 マイオーダー
1 中 大島洋平
2 右 平田良介
3 左 Z.アルモンテ
4 一 D.ビシエド
5 二 高橋周平
6 三 福田永将
7 遊 京田陽太
8 捕 松井雅人
9 投 E.ロメロ
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