京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

オープン戦③④ 振り返り

本日は、週末に行われましたソフトバンク阪神のオープン戦を振り返っていきますが、その前にキャンプ総括について補足をします。

 

前回の記事「阪神宜野座キャンプ 総括」の中で、筆者は野手陣60点、投手陣70点という採点をしました。その後、矢野監督のコメントが出ましたので確認しておきましょう。矢野監督は全体を90点と採点。その上で、野手陣については高いレベルで競争できたといった趣旨の話を、投手陣については若手選手のアピールが不足しているという趣旨の話をされていました。筆者にはどうも野手陣の競争レベルが高いとは思えなかったのですが、矢野監督は満足されているようですので、そこに矢野監督と筆者の認識の齟齬があるということを了解していただきますようお願い致します。

 

 

ではここからは週末のオープン戦を振り返っていきましょう。結論から申し上げますと、2日(土)は0-1で敗北。3日(日)は2-7で敗北しました。これでオープン戦は4戦4敗ということになりました。全国3000万人(?)の虎党の方々はさぞかし心を痛めていると思います。もちろん筆者も例外ではありません。ですが、ここでは冷静に振り返っていきたいと思います。

 

2連戦の詳しい結果については下記のURLよりご確認下さい。

 

3月2日(土)分↓

https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2019030204/stats

 

3月3日(日)分↓

https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2019030304/stats

 

 

それでは投手陣から見ていきましょう。

 

・浜地真澄

4万人近くの大観衆の中での登板は初めてのことでしたので、さすがに緊張からか球が上ずっていました。ですが、3回1失点と結果が残せたことは喜んでいいと思います。とくに、スピンの効いた真っ直ぐを果敢に投げ込みホークスの主力打者を手こずらせたことは大きな自信になったと思います。一方でFOXスポーツで解説を務めていた元ホークスの斉藤和巳氏も指摘していたように、追い込んだ後のウィニングショットを決め切れなかったことが課題として残りましたね。とくに、落ちるボールの精度は著しく低かったです。二軍の打者だったら適当に打ち取れる所でも、一軍の打者は簡単には引き下がってくれません。収穫もあった一方でそのあたりの課題も浮き彫りになる良い登板になったと思います。

 

能見篤史桑原謙太朗・P.ジョンソン

3投手とも1回を零封でした。何ら問題はないと思います。とくに桑原投手は逆球がほとんどなく、狙ったところに投げ込めていて良かったですね。

 

藤浪晋太郎

なかなかフォームが定まってきません。今回はスリークオーター気味になっていました。左打者のみを相手に2回を無難に抑えました。取り敢えず結果が出たという点は良かったと思います。筆者には藤浪投手が制球を乱すメカニズムは正確には分かりませんが、毎回投球フォームが変わっているようでは話にならないでしょうから、早い段階でフォームを固めていってもらいたいと思います。

 

・R.メッセンジャー

初回、松田選手に満塁弾を浴びたときは昨年の能見投手を彷彿とさせましたが、2回・3回は立ち直ってくれました。立ち上がりでは制球に苦しみましたが、その後は本来の姿を見せてくれましたし、とくに心配はしていません。初回は不運なヒットも多かったですしね。2回以降は切れ味抜群のフォークボールを投げ込んでいました。5年連続の開幕投手に内定したようですし、3.29に照準を合わせて調子を上げていってもらいたいです。

 

・O.ガルシア

立ち上がりは制球に少し苦しみましたが、マルテ選手のファインプレーもあり、2回零封でした。小気味良いリズムでボールを動かしながら打たせて取るスタイルは健在で、今季も十分に期待できそうです。独り相撲をするというよりは打たせて取るタイプの投手ですから、野手の方も良いリズムで野球ができ、攻撃にもつながっていきそうですね。また、左投げということで懸念されるフィールディングに関しても無難にこなしていたので安心しました。

 

西勇輝

残念ながら1イニングだけの登板になってしまいました。前回の紅白戦よりもコースに決まる投球が多かったので、順調にきているのかなという印象を持ちました。グラシアル選手に一発を浴びましたが、あれは打者を褒めるしかないですね。それに、たとえ右バッターが内角を上手く捌いても、右から左への浜風が吹く甲子園ではファールになってしまうので内角をどんどん突いても問題はありませんね。右バッターの内角を突く球は西投手の投球の中では軸になる球でしょうから、これからはさらに精度を上げていくことになるでしょうね。開幕時の仕上がり具合が楽しみです。

 

藤川球児

球数が少なかったのもありますが、今日の時点ではあまり球威は感じませんでした。身体の衰えがあるなかでどれだけこれから仕上げてくるのか興味はありますね。今年は抑えの座を取り戻すという目標を掲げ取り組んでいますから楽しみです。ただ、好調だった昨年でさえも春先は今ひとつでしたから、厳しい面もあるとは思います。

 

・R.ドリス

ストレートの圧倒的な球威とSFFの落差は健在でした。やはり課題はランナーを出してからの脆さでしょうね。持っているボールは素晴らしいものがありますし、意外と牽制も上手いですから、しっかりと自信を持って打者と向き合えば大丈夫でしょう。

 

 

以上が投手陣についてです。また、2日(土)の教育リーグ・ホークス戦で岩貞投手・才木投手が登板しました。岩貞投手は4回1失点、才木投手は4回3失点でした。両投手とも制球に苦しんでいました。次回オープン戦で登板するまでには修正していってもらいたいですね。

 

次に、野手陣を見ていきましょう。

 

・木浪聖也

まだ好調が持続していますね。内野全ポジションで可能性がありますから、今や競争の主役になっています。

 

鳥谷敬

打席では力の無い内野ゴロが多いですね。守備でも普通のゴロ処理でもギリギリのタイミングですからかなり厳しいですね。公式戦なら狙い打たれるでしょう。

 

北條史也

打撃の調子が落ち気味ですが、問題はありません。またオープン戦の後半から上げてくるでしょう。守備も無難にこなしていますが、やはりダイビングには慎重ですね。開幕までにはもう少し思い切って飛び込める状態になってくれないと困ります。

 

・大山悠輔

ついに実戦第1号が出ました。まずは結果が欲しい所だったので良かったですが、問題は右腕をどう打つかですね。対左の時と比べて対右では思い切ってバットが振れていない気がします。

 

・近本光司

広角に打てますし、3日(日)のゲームではセーフティーバントも決めました。守備でも足が動いていたので、キャンプ後半で動きが鈍っていたのは疲れが出ていたのかな、と感じ安心しました。ですが 、プロでは体力は必須ですから不足しているようなら体力は付けていかなければなりませんね。

 

・梅野隆太郎

相手の盗塁をほとんど刺している気がします。今年はリーグ1位の盗塁阻止率を目指したいですね。

 

伊藤隼太・陽川尚将

おそらく2人ともには一軍枠はないと思われます。どちらか一方でしょう。結果が全てだと思います。

 

・荒木郁也

ファームで絶好調ということで昇格を果たしました。これがラストチャンスだと思うので、しっかりアピールしてもらいたいです。

 

 

以上が野手陣についてです。ここまでのオープン戦4試合では、3点・2点・0点・2点しか取れていません。これでは糸井選手・福留選手抜きでは1勝も出来ないと宣言しているようなものです。各選手がもうちょっと奮起してくれないと本当に厳しい戦いを迫られることになってしまいます。次のオープン戦は8日(金)の楽天戦ですから、それまでに何らかの変化があることを期待します。

 

 

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