京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

現地観戦記④ 日本代表対メキシコ代表 @京セラD

こちらは本日2本目の記事です。1本目をお読みでない方はこちらからどうぞ。

この記事では、昨日の19:00より京セラドーム大阪にて行われましたENEOS侍ジャパンシリーズ2019・日本代表対メキシコ代表について書いていきます。結果は4-2でメキシコ代表の勝利でした。詳細は下記のURLよりご確認下さい。

 

https://sports.yahoo.co.jp/contents/3127

 

 

ここからは観戦記です。甲子園でのオープン戦を見終えた筆者は阪神電車で移動し、試合開始約1時間前となる18:00頃に京セラドーム大阪に入場しました。昨日はライトの上段5階席からの観戦でした。

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18:30頃から試合前セレモニーが始まり、BsGirlsによるダンスパフォーマンスや大阪桐蔭高校吹奏楽部による演奏などがありました。その後続いて両軍のメンバー発表・スタメン発表が行われました。



 

 

メンバー発表後には、両国の国歌斉唱が行われ、両監督や野球連盟のコミッショナーなどを交えた記念撮影も行われました。このような親善試合は日本とメキシコの友好な関係を再確認する場としての役割も果たしているようです。

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セレモニー終了後、10分程度遅れて試合が始まりました。先発投手は日本がDeNA今永投手、メキシコが元日本ハム阪神ルイス・メンドーサ投手でした。侍ジャパンは初回、メンドーサ投手を攻め、吉田正尚選手の適時打で1点を先制します。一方の今永投手は2回4奪三振無失点の好投を披露しました。

 

侍ジャパンは4回、甲斐選手の適時打で1点を追加。さらに、2番手のオリックス山岡投手も2回零封の好投でゲームを有利に展開します。

 

その後も侍ジャパンは再三好機を演出しましたが、併殺などで生かせず、次第に流れが変わり始めます。6回には3番手のソフトバンク高橋礼投手がメキシコ打線に捕まり、1点を失いましたが、元ロッテ・巨人・楽天ルイス・クルーズ選手を抑え、リードを保ちました。

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高橋礼投手 vs クルーズ選手

 

しかし、侍ジャパンはメキシコの猛攻を止められません。7回には4番手のロッテ松永投手が2失点を喫し、ついに逆転を許しました。メキシコ国旗を持った方々は大喜びでしたね。

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さらに、8回にはヤクルト梅野投手が1点を失い、2点ビハインドで9回表の攻撃を迎えました。ですが、まだ諦めるのは早いです。国際試合では普段は様々なチームで戦う選手を寄せ集めて代表チームを作るので、いわゆる勝ちパターンを作ることが難しいです。さらに、国を背負って戦うプレッシャーもありますから、とくにリード時に試合を締めくくるクローザーが不安定な投球をすることはしばしばです。侍ジャパンも例外ではなく、クローザーが崩れて国際試合で敗北を喫したことは何度もあります。ですから、攻め方次第、気持ちの持ち様次第では逆転するチャンスもあると筆者は思っていました。

 

9回表、マウンドにはメキシコ代表のサンチェス投手が上がります。日本代表の先頭バッター・村上選手に対してストレートの四球を出します。続くのは代打で登場した現在絶不調の野間選手。空振り三振に倒れます。ですが、続く京田選手がヒットを放ち、1アウト1・2塁。同点のランナーまで出ました。さらに、次のバッターはここまで3安打の上林選手。期待が高まります。上林選手が放った打球はライナー性で右中間方向へ。ですが、ここで問題が発生。筆者はライト側ポール付近の5階席で観戦していたのですが、球場の構造上、この席からは右中間方向の打球の行方が確認できません。ですから、打球が右中間を突破したのか、それとも右翼手の守備範囲内だったのかが瞬時には分かりません。もし突破すれば1塁ランナーは俊足の京田選手ですから、一気に生還し同点に。ライトフライの場合は2塁ランナーのみがタッチアップし、2アウト1・3塁でバッター西川選手という状況になるはずです。

 

なるはずだったのです。

 

ですが、なりませんでした。

 

筆者は瞬時に確認できませんでしたが、結果的に上林選手の飛球は右翼手のグラブに収まりました。これでも普通に行けば犠牲フライになり、アウトカウントが1つ増える代わりに2塁ランナーが1つ進塁した状況が出来ます。ですが、京田選手の超絶積極走塁により普通には行きませんでした。なんと1塁走者の京田選手がライトフライで2塁へと進塁するタッチアップを試みたのです。結果は無情にもアウトで、変則ダブルプレーになってしまいました。京田選手が反省するかどうかはどうでもいいですが、その他の選手や首脳陣は代表戦でのワンプレーの重み、ミスの重大性を改めて痛感したと思います。現地で見ていた野球ファン的には納得はいかないプレーとなってしまいましたが、これが間接的であれ、今秋のプレミア12や来夏の東京五輪、再来春のWBCへと生かされるといいなと思う次第です。

 

やたらと細かく分析しましたが、以上のような次第で侍ジャパンは敗北を喫しました。

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とはいえ、親善試合ですから勝利が絶対条件というわけではありませんし、色々な球団の選手が見られ、様々な応援も出来るので野球ファンならきっと楽しめると思います。今回の侍ジャパンシリーズは当日券が余っていて、空席もあるという有様でしたが、是非もっと多くの方に足を運んでもらいたいなと感じる一戦でした。

 

 

これで締めくくりたいところですが、どうしても言及しないといけないことがあります。メキシコ代表の4番打者にしてオリックス・バファローズの新3番打者でもあるジョーイ・メネセス選手です。なんと4打数4安打3二塁打の大活躍でした。思わぬ形でその存在を世に知らしめたメネセス選手が今後オリックスでどのような活躍を見せるのか、はたまた見せないのか、目が離せませんね。