京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

阪神 ロハスJr.・チェン・アルカンタラ獲得、スアレス残留へ

2021年の阪神タイガースを構成する顔ぶれが少しずつ分かってきました。

 

 

まず、報じられたのは今季途中より千葉ロッテに所属したチェン・ウェイン投手の獲得でした。これに関しては、調査報道が遅かったこともあり、全く期待していなかったのですが、まさかまさかの獲得成功でした。元中日ですから、チェン投手についてはご存じの方も多いでしょう。中日時代と比べると球速は落ちましたが、直球のキレは健在です。おそらく今オフのFAでは最高の左腕だと思われますので、チェン投手の獲得はあっぱれです。裏ローテの頭を任せたいですね。8勝は期待したいです。

 

 

続いて、韓国KTのメル・ロハスJr.選手の獲得が報じられました。2年契約で年俸が2.6億円だそうです。守備位置は外野で、両打ちという選手です。韓国のHR王・打点王ですが、打率も残せるという評判です。映像を見た限りでは、変化球を上手く打つケースが多く、パワーは平均以上という印象です。フォームに変な癖はなく、頭の位置もブレません。HRを期待されると思いますが、案外アベレージヒッターかもしれません。今季のKBOは打高環境だったようですが、打低環境だった昨季も好成績を収めていますので、十分期待できると思います。打率.280、20HRは欲しいですね。

 

 

その後獲得が報じられたのは、韓国斗山のラウル・アルカンタラ投手です。チェン投手の獲得でこちらは撤退かとも思いましたが、獲得しました。常時150キロを越えるフォーシームを軸に、スライダー、スプリット、チェンジアップ、ツーシームを投げる先発型投手です。映像を見た限りでは、コントロールがまとまっており、直球の威力もあるという印象です。若干肩の開きが早いですが、球速があるのでそこまで問題にはならないと思います。もちろん基本は先発でしょうが、場合によってはリリーフという可能性もあるのではないでしょうか。

 

 

そして、本日報じられたのが、今季のセリーグ最優秀救援投手であるロベルト・スアレス投手の残留です。なんと2年7億円の大型契約だそうです。出来高込みだと思うのですが、分かりません。しかも2年目の契約延長オプションをスアレス投手側が持つという好待遇。故障などで来年活躍できなければオプションを行使して再来年も年俸3.5億円で阪神残留、来年活躍できたらオプションを行使せずにMLB移籍という、夢の契約です。ちょっと怖いような感じもしますが、フロントの本気度は伝わってきました。

 

 

という次第で、連日タイガースの外国人選手補強が報じられています。来季の布陣をまとめると以下のようになります。

 

投手

ロベルト・スアレス(残留)

ジョン・エドワーズ(残留)

ジョー・ガンケル(残留)

チェン・ウェイン(前千葉ロッテ)

ラウル・アルカンタラ(前韓国斗山)

 

野手

ジェリー・サンズ(残留)

ジェフリー・マルテ(残留)

メル・ロハスJr.(前韓国KT)

 

この8選手が5枠を争うということで、激しい競争が予想されます。

 

 

また、外国人選手のみならず、日本人選手の補強も進めています。

 

まずは、巨人の山本泰寛内野手を金銭トレードで獲得。一軍の内野手ベンチ入り争いに割って入ると思われます。

 

続いて、戦力外組からはソフトバンクの加治屋蓮投手を獲得。ブルペン陣争いに割って入る可能性が高いです。また、中日の鈴木翔太投手も育成枠で獲得しました。

 

今季は国内FA市場には参戦しませんでしたが、上記3選手を獲得し、弱点補強に努めました。

 

 

以上のように、今オフのタイガースは積極的な戦力補強を行っています。また、ドラフトでも4球団競合の末1位で佐藤輝明選手、2位で即戦力左腕の伊藤将司投手、4位で捕手の榮枝裕貴選手、6位で即戦力内野手の中野拓夢選手などを獲得しました。一方でチームを去ったのは、藤川投手・能見投手・福留選手・上本選手などのベテラン勢、ガルシア投手・ボーア選手などの高年俸外国人のみです。来季は今季より格段に戦力がアップしていると言って差し支えないでしょう。

 

 

矢野監督もTV出演時に開幕オーダー構想を披露するなど、来季の戦い方を考えるに当たっては視界良好なようです。来季はチームスローガンもプロが考えたであろうまともなものとなりましたし(「挑・超・頂 挑む超える頂へ」)、良い戦い、良い景色が見られるのではと期待したくなります。

 

 

本日の記事は以上です。ありがとうございました。