京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

勝てない西勇輝 不思議な配球 繋がらない打線

エースの西勇輝投手がここまで苦しんでいます。今季と昨季の成績を比較してみましょう。

 

(今季) 13試合 4勝 4敗 防御率2.84 85.2回 58奪三振 29与四死球

 

(昨季) 21試合 11勝 5敗 防御率2.26 147.2回 115奪三振 32与四死球

 

 

勝てない原因は、はっきりしています。四死球が多すぎます。が、本来コントロールの良い西投手が四死球を出し過ぎている原因は分かりません。

 

調整不足(キャンプは喘息で途中リタイア)なのか、登板過多(一昨年はキャリアハイの投球回、昨年は投球回リーグ2位)なのか、単なる不調なのか、などさまざま考えられますが、本人にしか分かりません。

 

 

ただ、現状筆者が思う良くない点が一つあります。それは、負け試合なのに無駄に多くの球数を放っている点です。例えば、今日。西投手は8回111球3失点で負け投手になりました。しかし、7回終了時点で0-3だったわけですから、そこで引っ込んで次週に備えるのが得策ではありませんか。7回で下がったとしても、岩崎投手やスアレス投手といった登板過多が心配される投手が投げるわけではないのですから、西投手が8回も続投する意味はあまり大きくありません。

 

西投手自身は負けゲームにしてしまったことへの罪滅ぼしのつもりで8回も投げたのでしょうが、少し辛辣に言うと、無駄でしかありません。このせいで次週も疲れが抜けきっておらず、勝負どころで捕まってしまったらむしろマイナスです。これは今日だけではありません。「打たれた責任を取るべく無駄に1回放る→そのせいで次回も打たれる→また罪滅ぼしで無駄に投げる→次打たれる→・・・」の悪循環に陥っている気がします。

 

 

そう考えると、西投手が復活するチャンスは五輪ブレークしかありません。7度の2桁勝利、通算99勝の経験者ですから、この1ヶ月で上手く調整してくれることを願っております。

 

 

 

また、今日はもう1点、気になるところがあります。それは、梅野選手のリードです。正直なところ捕手のリード批判はあまりしたくはありません。それは、ただの結果論になりがちだからです。が、ちょっと流石に言いたい。以下のチャートをご覧下さい。

 

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もちろん、外角に変化球を投げれば必ず抑えられる、内角めがけてシュートを投げたら必ず打たれると言いたいわけではありません。が、このリードには首をかしげざるを得ません。普通の発想は、ピンチの場面こそ慎重に(とくに初回の方は四球でも構わない)、ランナー無しこそ大胆に(次打席への撒き餌)ではないですか??このリード、私には理解できない。

 

 

 

最後に、打線です。リーグ戦再開後は、7点、2点、1点、2点、2点、6点、0点の平均2.86得点です。そして、その間すべての試合で同じオーダー(1-8)を組んでいます。何かがおかしいと思います。

 

 

2位ジャイアンツとのゲーム差は4.5です。交流戦前と同じ数字です。差がある今のうちこそ動きやすいと思います。早めに手を打つべきでしょう。

 

 

 

本日は以上です。ありがとうございました。