京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

阪神タイガース 2023年3・4月成績

阪神タイガース 2023年3・4月 チーム成績

 

24試合 13勝 10敗 1分 勝率.565(2位)

86得点(1位) 67失点(2位)

打率.239(3位) 12本塁打(5位) 14盗塁(2位)

防御率2.58(1位) 9失策(2位)

 

 

個人成績

 

 

スタメンデータベース

 

阪神 契約更改2022まとめ/2023新外国人一覧

少し遅くなりましたが、阪神タイガースの2022シーズンオフの契約更改をまとめます。

 

 

全体としては、多少でも一軍で出場した選手はほとんどがアップという優しい査定となりました。入場制限がなくなった中での12球団トップの観客動員数に加え、来季は外国人選手に払う額も大幅に減るということで、かなり球団経営には余裕がありそうです。

 

 

また、2023シーズンに向けた新外国人選手も発表されました。

 

・ジェレミービーズリー投手(27) 背番号99 年俸80万ドル

 (2022MLB) 9試合 防御率4.80 15.0回 19奪三振

 

・ブライアン・ケラー投手(28) 背番号24 年俸60万ドル

 (2022AAA) 31試合 6勝 5敗 防御率3.27

 

・ヨハン・ミエセス外野手(27) 背番号55 年俸50万ドル

 (2022AAA) 60試合 打率.271 12本 35点

 

・シェルドン・ノイジー外野手(28) 背番号7 年俸130万ドル

 (2022MLB) 89試合 打率.214 4本 26点

 

 

以上の4選手です。来季の外国人選手は、カイル・ケラー投手と合わせた5人体制となります。期待しましょう。

 

 

 

本日は以上です。ありがとうございました。

 

阪神秋季キャンプ終了 来季の野手構想について語ります

3週間にわたる安芸秋季キャンプが終了しました。実戦は一切行わず、野手陣については基礎練習の反復練習、投手陣については投げ込み中心のキャンプとなりました。選手たちにとっては岡田監督の考え方を学ぶとともに、自らの課題を再認識する良い機会となったのではないでしょうか。

 

このキャンプでは、岡田監督による見極めの下で、いくらかのコンバート及びポジション固定が行われました。まず目玉とも言える二遊間については、送球に不安のある中野選手を二塁へコンバートし、遊撃には小幡選手と木浪選手を固定しました。中野選手の二塁コンバートはなかなか思い切った策ではありますが、「守りのチーム」に生まれ変わるためには避けられない決断かなと思います。また、岡田監督は来季の二遊間のコンビについて80%の試合で固定することを目指しているので、遊撃の争いについても春季キャンプではある程度決着がつくと思われます。

 

外野手では前川選手が右翼固定となりました。前川選手が左投げということを考慮しての措置です。守備に不安のある前川選手にとっては、1つのポジションに集中できるということはプラスに働くと思われます。

 

投手では、岩貞投手の先発再転向が検討されています。最終的には春季キャンプで決めるとのことですが、今後は両睨みの調整になります。本人は自信が無いようですが、個人的にはアリだと思います。また、チーム事情を考慮して岡田監督がこのように考えたことも至極もっともだと思います。

 

 

以上のことを踏まえると、来季の野手構想は以下のようになるのではないでしょうか。

 

[捕手] 梅野

[一塁] 大山(固定)

[二塁] 中野

[三塁] 佐藤輝(固定?)

[遊撃] 小幡、木浪

[中堅] 近本

[両翼] ノイジー、ミエセス、森下、井上、前川、島田 etc.

 

 

梅野選手については正捕手と明言されています。来季は打率.250、10HRくらいの成績を残して、捕手論争に終止符を打ってもらいたいところです。

 

一塁は大山選手固定です。岡田監督による打撃改造の効果なのかキャンプでは調子が良いようですが、あまり高望みはしません。打撃面ではとにかく調子の波を小さくして欲しいですね。その結果として25~30HRしてくれれば十分です。一方、守備面は大いに期待です。日本人のレギュラー一塁手は2013年の新井さん以来ですから、当然ゴールデングラブ賞を狙ってもらいたいです。

 

二塁は中野選手で実質固定されるでしょう。コンバートについては何ら心配していませんし、失策数激減に期待しています。打撃での課題は出塁率向上ですね。選球眼を磨くというより、少しで良いので球を待つアプローチに変えることが求められます。あとはバントですね。これは必須です。

 

三塁は佐藤選手固定(の予定)です。岡田監督も思ったより下手で驚いたようですが、これは外野をやっていた弊害です。間違いなく外野より三塁の方がセンスがあるので、是非固定をお願いしたいです。問題は打撃です。キャンプでは、スタンスを広げてグリップを下げるというフォーム改造に取り組んでいます。これを習得できれば30本、40本と打てるバッターになれるでしょう。課題と言われている体力アップも含めて、自主トレでどれだけ形に出来るかにかかっています。来年2月が楽しみであるとともに不安でもありますね。

 

遊撃はまだまだこれからですね。小幡選手の守備範囲や肩といったポテンシャルは凄いです。これはショートでこそ生きるものなので、小幡選手をショート起用するために中野選手をコンバートする意味も分かります。ただ小幡選手の守備には確実性という大きな課題があります。今年の感じで1年間起用すれば失策は20では利かず、下手したら30を数えるでしょう。ただ、この秋季キャンプで取り組んだ基礎練習を自主トレで反復し、体に染み込ませれば来季のレギュラー獲りも決して難しくないと思います。GG賞をとったヤクルトの長岡選手は小幡選手より1歳下の選手ですからね。やればできると思います。映像もないので木浪選手はよく分かりません。いつの間にか上手くなったのですかね。

 

中堅の近本選手については、今季長打が減ったのでそこだけ気になりますね。本塁打はもちろん、二塁打も激減しました。ボールの問題なのか、本人の問題なのかは分かりませんが、来季は昨季以前の姿に戻ってもらわないと困ります。

 

両翼については1つは外国人のポジションになると思います。ノイジー選手は内野手なのですが、足も速そうですし、何より肩がもの凄く強いので、ライトでも守れると思います。打撃も変な癖がないので期待できるのではないでしょうか。ミエセス選手は体型を見ても、守備は厳しそうですね。とはいえ枠が多いので代打でも良いですし、ファームで育てる感じでも、起爆剤的な起用法でも何でもいけるとも思います。

 

外野のポジションはあと1つです。ドラ1ルーキーの森下選手には大いに期待です。前川選手も期待していますが、まだファームでも良いと思います。井上選手もこのキャンプは好調ですが、まだまだ信用なりません。さらにはキャンプに参加していない中堅選手もいますし、内野手をコンバートする可能性もあります。誰がこのポジションを掴むのか、それは春季キャンプやOP戦を通じて決まっていくでしょうが、ひょっとすると開幕してからもずっと競争かもしれませんね。

 

 

野手構想についていろいろ語っているとずいぶんと長くなってしまいました。本当の競争はまだまだこれからです。岡田監督はキャンプのMVPを問われると、「全員」と答えました。これは一種の人心掌握術であるとともに、まだ競争は横一線だというメッセージでもあると思います。

 

来年2月が本当に楽しみでありますが、怖くもありますね。小幡選手、佐藤輝明選手、井上選手の3人についてはとくに自主トレを頑張ってきてほしいなと思っております。

 

 

本日は以上です。後日、FA戦線、新外国人、各種表彰などについて改めてまとめます。

 

2023岡田阪神 コーチングスタッフ陣容

2022年のプロ野球は、オリックス26年ぶりの日本一で幕を下ろしました。阪神タイガースは来たるべき2023年に向けて、11月2日より高知県安芸市にて秋季キャンプを行います。その前に、いよいよ判明した来季のコーチ陣を確認しておきましょう。

 

 

監督      岡田彰布(64)  元阪神オリックス監督

ヘッド     平田勝男(63)  配置転換

投手      安藤優也(44)  配置転換

        久保田智之(42) 配置転換

バッテリー   嶋田宗彦(60)  スコアラー 元阪神コーチ

打撃      今岡真訪(48)  元ロッテコーチ

        水口栄二(53)  元オリックスコーチ

内野守備走塁  馬場敏史(57)  元西武コーチ

        藤本敦士(45)  留任

外野守備走塁  筒井壮(47)   留任

 

二軍監督    和田豊(60)   TA 元阪神監督

投手      福原忍(45)   配置転換

        江草仁貴(42)  留任 

バッテリー   野村克則(49)  留任

バッテリー補佐 日高剛(45)   留任

打撃      北川博敏(50)  配置転換

        山崎憲晴(35)  スコアラー

内野守備走塁  田中秀太(45)  留任

外野守備走塁  工藤隆人(41)  留任

 

 

まず新監督には、2005年セリーグ優勝監督であり、監督通算581勝の岡田彰布氏が就任しました。申し分ない実績を持つ名将が、15年ぶりのタイガース復帰です。ヘッドには、岡田監督と現状のタイガース、その両方を知る平田勝男二軍監督が昇格します。また、2014年CS優勝を成し遂げた和田豊元監督が8年ぶりに現場復帰し、空いた二軍監督のポストを務めるという盤石の布陣となっています。

 

課題の貧打と拙守を解消すべく、外部からもコーチを招聘します。打撃コーチには首位打者打点王獲得経験のある今岡真訪氏、元近鉄のいぶし銀・水口栄二氏が就任します。内野守備走塁コーチにはオリックスでGG賞2度獲得、西武でコーチとして定評のあった馬場敏史氏が就任します。

 

他方で、井上ヘッドコーチ、金村投手コーチ、藤井バッテリーコーチ、久慈内野守備コーチ、新井打撃コーチ、藤井打撃コーチの6名は退団となりました。

 

 

以上のように、岡田監督にとっては15年ぶりのタイガース監督ということもあり、チームの現状把握に重点を置くとともに、チームの課題となっている所にはメスを入れたという陣容になっていると思います。実績という部分において不安はありませんから、あとは実際にどれだけ選手の数字を引き上げられるか、結果を出せるかに尽きます。とくに今岡コーチ、馬場コーチには期待したいです。

 

 

本日は以上です。ありがとうございました。

 

 

※11/4、追記。