阪神タイガースは10月8日、ヤクルトに敗れ、今季130試合目にして自力優勝の可能性が消滅しました。ヤクルトには優勝へのマジックナンバー11が点灯しました。
これでゲーム差は3。しかも0差で並んだ場合には(それどころか阪神が0.5差上でも)勝率でヤクルトが上回るということまで考慮すると、実質的な終戦と言うべきでしょう。16年連続のV逸がほぼ確定です。可能性は低いですが、明日明後日と阪神が連勝した場合のみ優勝の可能性が残る感じですね。
6月10日~19日には最大ゲーム差7がありました。それをひっくり返されての歴史的V逸ですから、矢野監督の責任は重大と言わざるを得ません。読売のみを敵視し、リーグの流れを読み間違えたことが最大の原因でしょう。また、交流戦明けからの打線の立て直しに失敗した北川博敏打撃コーチの責任はより重大です。はっきり言ってこの人の能力不足で優勝を逃したのです。「36年ぶりの20発カルテットを作り出した」などと言って北川コーチを留任させるようなことが万が一あれば、来年も優勝は不可能です。
話は変わりますが、2021年の野球の話題と言えば、海の向こうメジャーリーグで大活躍した大谷翔平選手についても触れなければなりません。改めて大谷選手の今季の成績を振り返ってみましょう。
打撃成績
155試合
打率.257(537-138)
46本塁打(リーグ3位)
100打点(リーグ13位)
26盗塁(リーグ5位)
出塁率.372
長打率.592(リーグ2位)
投手成績
23試合
9勝
2敗
防御率3.18
130.1投球回
156奪三振(リーグ19位)
野手としては主に指名打者として出場。終盤まで本塁打王争いを演じ、最終的にはリーグ3位となる46本塁打を放ちました。これは松井秀喜氏の持つ日本人記録(31本/2004年)を15本更新する驚異的な本数です。また、松井秀喜氏以来日本人としては2人目となるシーズン100打点も記録しました。
投手としても23試合に先発し、9勝をマーク。規定投球回には達していないものの、到達していたら3位に相当する防御率を記録しました。
投打共に文句のつけようがない大活躍で、遂にメジャーの舞台で二刀流を成功させてしまいました。タイトル獲得とはならなかったものの、2001年のイチロー氏以来日本人としては2人目となるMVP受賞の可能性も高いのではないでしょうか。
誰もが不可能と思った二刀流を己の力で成し遂げた大谷選手。ただただ凄いの一言です。
阪神ファンとしては、かつて大谷選手と比較されていた背番号19は何をしとるんじゃと嘆きたくなるのですが、もはや双方に失礼ですね。すみません。
本日は以上です。タイガースは優勝諦めたくなかったら明日明後日を連勝、それしかありません!