京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

トラの先発投手事情

 

今日はタイガースのキャンプはお休みでした。選手たちはどう過ごしたんでしょうね?「自主性」。難しいですね~。ですが、やはり選手たちには「自ら考える力」を養ってもらいたいですね。

 

ルーキーの近本選手、木浪選手、齋藤投手はシーサーの絵付け体験ですか。こういう体験もプロ選手ならではの仕事ですね。

 

 

今日は、タイガースの先発投手事情です。

 

昨年の先発投手陣は惨憺たる成績でした。規定投球回に到達したのはメッセンジャー投手のみ。二桁勝利をマークしたのもメッセンジャー投手のみ。

 

5月までは奮闘していましたが、それ以降はボロボロ。QS(6回以上、3失点以内)すら達成されることが滅多に無いほどでした。

 

2015年に14勝をあげた藤浪投手は一軍と二軍を行き来。一昨年初の2桁勝利で覚醒したかと思われた秋山投手も勝ち星に恵まれないまま故障。にもかかわらずシーズン途中での補強はなし。若手選手に自動的にチャンスが与えられるという有様でした。

 

昨年の阪神が17年ぶりの最下位に終わったのも、前半戦の打線と、後半戦の先発が原因と言いきって過言ではないでしょう。

 

 

しかし、今年の先発投手陣は昨年とは異なります。まずは、オリックスからFA宣言をした西勇輝投手を獲得。過去に5度の2桁勝利をマークした実力者です。さらに、中日から左腕のガルシア投手も獲得。左から150キロオーバーの手元で変化する速球を投げ込む投手です。これにより昨シーズンの規定投球回到達者は3人に増えました。

 

さらに、期待できるのが藤浪投手の復活でしょうね。2015年の登板過多の影響からか2016年、プロ入り後初の大きなスランプに陥った彼は、2017年のWBC代表に選出され、開幕前の調整に失敗。フォームを崩し、制球力が低下したことからか自信も徐々に失っていきました。しかし、昨年の中盤頃から再びフォームを安定させ、完封勝利も果たしました。フィジカルで優位なのはもちろん、直球・変化球ともにハイレベルな投球ができる彼のことですから、キャンプ・オープン戦を順調にこなし、自信を取り戻せば、復活は十分に可能でしょう。

 

 

ここで、開幕ローテ争いにむけての各投手の立ち位置を確認しましょう。

 

確実:メッセンジャー/ガルシア/西

優勢:岩貞

競争:藤浪/秋山/小野/才木

劣勢:青柳/高橋遙/馬場/岩田

 

確実の3名は故障無く調整してくれれば十分です。メッセンジャー投手の衰えを心配する見方もありますが、昨年は手術明けにもかかわらず4つの貯金を作り出したのですから、今年もまだまだ期待したいですね。

 

岩貞投手は優勢と見ています。貴重な左腕ですから、1年間ローテーションで回ってもらいたいですよね。

 

 

あと二枠は競争ですね。藤浪投手には上記の通り期待しています。今年こそは二軍落ちなしで行ってほしいですね。もちろん、故障もなしで。

 

秋山投手は調整遅れは否めないですかね。開幕には間に合わないかもしれません。ただ出番はすぐにやって来るでしょうから、焦らず調整してほしい所です。

 

野投手は、昨年のリーグ与四球王でしたね。126.1回しか投げてないのですが、、、課題は変化球の質を高めることでしょう。それで与四球率も改善するでしょうね。課題がはっきりしているだけに、改善が無ければ一軍にはいられないでしょう。昨年のように自動的にチャンスが与えられる状況ではないです。

 

才木投手はまだまだ経験が足りませんね。しっかりアピールして一軍に残れればどんどん成長していけると思います。「開幕投手を狙う!」と豪語しているそうで、ピッチャー向きの性格ですね。まずは必死で一軍に残ることです。

 

 

劣勢に入れた4選手は開幕は厳しいでしょう。GWの連戦あたりを狙ってほしいですね。

 

青柳投手は唯一無二の投手ですから、ローテに入れば、相手の目線を変えられる貴重な投手です。しかし、殻を破れませんね。5回100球5四死球のイメージを払拭することが必要でしょう。

 

高橋遥人投手も期待したい若手ですよね。左投手の理想型と言っても過言で無いくらいのボールを投げます。それだけに故障を無くして欲しい。ただそれだけです。

 

馬場投手はこのままでは小さく収まってしまいかねません。やっぱり真っ直ぐの質をもっともっと磨いて欲しいですね。

 

岩田投手はもう一あがきしてほしい所です。

 

 

以上のように、先発投手はかなり層が厚くなりました。少々の故障者は出ても大丈夫そうです。それだけに、若手投手は成長したところをアピールしていかなければ埋もれてしまうでしょう。昨年のように、自動的にチャンスが貰えるようなことはなさそうです。昨年積んだ経験をいかに今年に繋げられるか、ですね。そうすれば昨年の最下位も悪い最下位ではなく、良い最下位になってくれそうです。

 

また、このようですので、岩崎投手・望月投手の先発転向は不要でしょう。2人とも中継ぎに適性がありそうですし。ただ、望月投手は若いですし、先発の大変さを経験するのは良いかもしれません。

 

層が分厚くなった先発投手陣。今季は他球団を圧倒して、ダントツのチーム防御率トップをとるつもりで戦って欲しいですね。

 

 

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