京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

現地観戦記⑲⑳ ファーム阪神対オリックス・阪神対巨人 / 阪神5月成績 / 交流戦展望

本日は、現地観戦記、5月の振り返り、交流戦の展望という豪華3本立てになっております。長い記事になると思いますが、どうか最後までお付き合い下さい。

 

 

まずは、現地観戦記です。5月30日(木)の12:30より阪神鳴尾浜球場にて行われましたウエスタンリーグ阪神タイガースオリックスバファローズ11回戦と、同日18:00より阪神甲子園球場にて行われました阪神タイガース読売ジャイアンツ10回戦をダブルヘッダーで観戦してきました。

 


 

この日は藤浪晋太郎投手の今季2戦目の登板ということで、早々に入場制限がかかったようです。藤浪投手は3回を投げて被安打0、1四球で無失点でした。全投球はこちらの動画をご覧下さい↓


 

確かに2段モーションでの投球になっていました。まったくコントロールできないという感じではなかったですが、正直まだまだ厳しいなという印象を受けました。バファローズは9人中8人の左バッターを並べてきましたが、左相手でもアウトハイに抜ける球がありましたし、唯一の右バッターには初球から頭部近くに抜けてしまいました。登板の前後もずっと3塁側ブルペンで投げ込んでいましたから、何とか抜けないようにできるフォームを見つけようとしている最中なのかな、と感じました。幸いなことに一軍は投手が豊富にいますし、首脳陣も(昨年までとは異なり)まともなので、当分はファーム暮らしが続くでしょう。今季中に一軍で投げられると良いですね。ちなみに、最速は154キロでした。

 

その他の投手も含め、投手成績は以下の通りでした。

阪神

藤浪  3回無失点

高橋聡 1回無失点

岡本  1回1失点

呂   1回無失点

牧   1回無失点

湯浅  1回無失点

尾仲  1回無失点

 

オリックス

荒西  7回無失点

山田修 0.1回無失点

吉田一 0.2回無失点

漆原  1回無失点

 

高橋聡文投手は惨憺たる成績なので、もっと酷いかと思っていましたが、意外と良かったです。岡本投手は悪かったですね。球が遅くてコントロールも悪ければどうしようもないです。呂彦青投手は対左だけなら結構いけそうだなと感じました。この日の投手の中では一番良かったと思います。ただ、外国人枠を使ってまでとなるとまだ厳しいでしょう。牧投手は高卒2年目の投手ですが、悪くはなかったです。140キロ台後半が出てるのですが、そこまでの速さはどうも感じませんでした。ルーキー湯浅投手はまだまだでしょう。ランナーが出るとストライクが入りません。尾仲投手は流石に二軍相手なら余裕な感じでした。以上がこの日の登板を見ての印象ですが、筆者は日頃からよく見ているわけではありませんので、この日の調子の良し悪しも考慮して考えると、さほど信用できない情報かもしれません。

 

 

一方の打線は、、、

 

板山選手の二塁打とナバーロ選手の単打のみ、、、

 

代打で登場の原口選手は惜しくもサードライナーでした。

 

 

次に、一軍の話に移ります。鳴尾浜での試合を見終えた筆者は、徒歩で甲子園球場へ向かいました。地図で見ると4キロ弱あるみたいですが、実際に歩くとそこまではないように感じました。ですが、これから暑くなると歩くのは無理になりますね、、、

 

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伝統の一戦です。ライトの上の方の席でした。

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スタメン発表です。


 

 

前日、高山選手の代打サヨナラ満塁弾で勝利した阪神の先発は高橋遥人投手、巨人の先発はヤングマン投手でした。筆者にとっては2週連続の高橋投手でしたが、前回よりも良いボールを投げていました。7回2失点で今季初勝利をあげました。一方のヤングマン投手はマウンドが合わなかったのか、制球に苦しみ、大山選手に先制弾を浴びるなどして、3.2回3失点で降板しました。その後も阪神は追加点を取り、8回ジョンソン投手、9回ドリス投手のリレーで快勝しました。これで対巨人4連勝です!

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続きまして、二つ目の話題に移ります。阪神の5月成績を振り返っていきましょう。

 

チーム成績

25試合 15勝 9敗 1分 (.600)
98得点 87失点 打率.254 19本 19盗 防御率3.15

 

 

個人成績(野手)

捕手 梅野隆太郎 .280(93-26) 2 11 1 .350 .769
一塁 J.マルテ  .257(74-19) 5 13 0 .356 .856
二塁 糸原健斗  .268(82-22) 0 8 1 .408 .749
   上本博紀  .269(26-7) 1 3 2 .345 .768
三塁 大山悠輔  .290(107-31) 3 17 1 .325 .773
遊撃 木浪聖也  .232(69-16) 1 10 0 .338 .671
   北條史也  .294(17-5) 0 2 0 .455 .749
左翼 福留孝介  .259(81-21) 2 9 0 .330 .712
   中谷将大  .214(28-6) 1 4 0 .214 .643
中堅 近本光司  .283(106-30) 1 4 10 .339 .726
右翼 糸井嘉男  .266(94-25) 2 9 4 .358 .730
代打 鳥谷敬   .154(13-2) 0 0 0 .214 .522

 

見づらいですが、左から打率、本塁打、打点、盗塁、出塁率OPSです。順に振り返っていきましょう。

 

梅野選手は5月も好調をキープ。扇の要としての役割をしっかりと担ってくれています。マルテ選手は5月のチーム本塁打王。以前はゴロが多かったですが、最近は打球が上がってきているので、今後も期待したいところです。糸原選手は月間出塁率4割超えで上位の役割を果たしていますし、上本選手も少し調子が上がってきました。大山選手は打率と打点を伸ばし始めました。木浪選手・北條選手も守備負担の大きいポジションでそれなりに打ってくれています。近本選手は不調期は内野安打で打率の大幅な低下を防ぎつつ、5月後半からは再び本来の打撃を取り戻しました。なーんて書いていると、「全員好調なんか!」とつっこまれるかもしれませんが、実際ほとんどの選手がそれなりにファンを納得させるような打撃をしてくれています。そんな中、心配な選手が1人います、、、

 

糸井嘉男選手ですね。身体のコンディションが良くないのでしょうか、なかなか状態が上がってきません。打者有利なカウントからでも平気でポップフライを打ち上げますし、守備でも足を引っ張っています。それでもそこそこの成績は残っているので今後も起用されていくとは思いますが、本来の姿とはほど遠い感じがしますから、早く調子を取り戻して欲しいところです。

 

 

個人成績(投手)

先発 西勇輝  5 1 1 2.57 35.0 24 4/5
   青柳晃洋 4 2 1 3.00 21.0 17 2/4
   岩田稔  4 0 0 2.01 22.1 11 2/4
   R.メッセ 4 1 3 4.73 26.2 13 1/4 1完投
   高橋遥人 3 1 0 2.08 17.1 20 2/3
   秋山拓巳 2 1 1 5.23 10.1 12 0/2

 

左から試合数、勝利、敗北、防御率、投球回、奪三振、QS率です。エース西投手は毎度しっかりゲームを作ってくれますし、打席でも結果を残してくれているので大満足なのですが、なかなか勝ちが付かないのが残念です。青柳投手はいくらなんでも左打者に打たれすぎですが、踏ん張ってくれています。岩田投手は援護すると打たれるので、0勝でも致し方ないでしょう。メッセンジャー投手は衰えも含め心配ですが、これからの夏場が勝負所になるでしょう。もう安泰の立場ではありません。高橋遥人投手は岩貞投手の穴を完全に埋める素晴らしい出来です。秋山投手もガルシア投手などと競いあう立場ですが、ここまでは悪くはないと思います。

 

 

救援 P.ジョンソン 15 1 0 1.29 11 0
   能見篤史 12 0 1 4.66 6 0
   藤川球児 11 2 0 0.00 7 0
   守屋功輝 11 2 0 5.91 1 0
   島本浩也 9 0 0 3.12 1 0
抑え R.ドリス 14 2 1 2.51 2 6

 

左から試合数、勝利、敗北、防御率、ホールド、セーブです。全体的に救援陣はよくやってくれています。阪神浮上の一番の原動力と言えるでしょう。能見投手は心配です。

 

 

それでは、5月総括の締めくくりとして、5月度タイガース月間MVPと逆MVPを選出します。

 

月間MVP

投手 P.ジョンソン(2) ..... 月間11ホールドは貢献の証。

野手 梅野隆太郎(初) ..... 攻守で輝く、チームの中心。

 

月間逆MVP

投手 該当者なし(初)

野手 鳥谷敬(初) ..... ここまで得点圏21-0、打点0。

 

 

続きまして、本日最後の話題、交流戦展望です。いよいよ3週間にわたるセパ交流戦がやってまいりました。まず、交流戦前の両リーグ順位表を確認しましょう。

 

セ        パ

1 広   ----           1 楽 ----       

2 神   4.0   2 日 1.5

3 巨   4.5   3 ソ 2.0

4 デ   9.5   4 西 2.5

5 中   9.5   5 ロ 3.5

6 ヤ 11.5   6 オ 8.5

 

交流戦はリーグ内対決がないだけに、一人勝ち、一人負けがあり得るので、毎年順位が動きやすくなっています。3週間後、この順位表がどのように変わっているのか、今はまだ想像もつきません。

 

 

次に、阪神の対戦カードと予想先発です。

 

4~6日 ロッテ(v) 涌井 岩下 種市

7~9日 日ハム(h) 加藤 ロドリゲス 上原

11~13日 ソフ(v) バンデンハーク 和田 大竹 

14~16日 オリ(v) 山岡 成瀬 K-鈴木

18~20日 楽天(h) 塩見 古川 石橋

21~23日 西武(h) 高橋光 榎田 松本航

 

あくまでも筆者の予想なのですが、もし本当にこうならば、結構運は良い方かなと思います。この先発陣なら5割以上勝つのが目標になるでしょう。とはいえ、パリーグの各チームは本当に手強いです。阪神が2位に居られるようなリーグの各チームは到底敵わないのではないでしょうか。

 

 

続いて、今週対戦するマリーンズ、ファーターズの予想オーダーです。

 

マリーンズ

中 荻野貴司  .319   3 15 11 .864

指 鈴木大地  .285   6 27   2 .824

左 清田育宏  .337   5 17   1 .947

一 井上晴哉  .280 10 25   0 .918

三 B.レアード .292 17 40   0 .972

二 中村奨吾  .222   8 27   9 .693 

右 岡大海   .173   1   1   5 .564

遊 三木亮   .200   0   2   0 .426

捕 江村直也  .083   1   4   0 .362

P

 

強力ラグーン打線を誇る千葉ロッテが最初の対戦相手です。上位打線は脅威ですが、下位打線は貧弱なのが、阪神打線との違いでしょうか。涌井投手、岩下投手と強力な投手を当ててきますので、苦戦が予想されます。昨年はいきなりホークスに3連敗して出鼻を挫かれましたので、その二の舞にはならないでもらいたいです。

 

 

ファイターズ

中 西川遥輝 .293   2 16 8 .804

右 大田泰示 .294 10 35 4 .832

三 近藤健介 .330   0 28 1 .886

一 中田翔  .246 12 37 0 .813

左 王柏融  .303   2 21 1 .756

二 渡邉諒  .237   4 20 0 .731

捕 清水優心 .185   0   7 0 .545

遊 中島卓也 .230   0 10 5 .559

 

甲子園ですので、DH制なしになります。こちらもマリーンズと同様に上位打線が脅威となります。現在6連勝中とノっているチームですが、今週末には状況が変わっているかもしれません。

 

 

最後に、阪神の予想オーダーです。

 

タイガース

中 近本光司  .307 5 21 15 .823

二 糸原健斗  .247 0 16   3 .680

指 糸井嘉男  .283 3 18   4 .776

三 大山悠輔  .270 9 34   2 .766

一 J.マルテ  .267 5 15   0 .834

捕 梅野隆太郎 .314 4 25   3 .827

左 高山俊   .290 1   5   1 .841

右 中谷将大  .205 5 15   0 .728

遊 木浪聖也  .240 2 16   1 .653

P

 

 

阪神のキーマンは西投手ですね。昨年までパリーグで8年間戦ってきた選手ですから、パリーグの打者を熟知しているはずです。

 

 

交流戦セリーグ各チームにとっては厳しい戦いになると思われますが、逆にここまでの展開を一気にひっくり返すチャンスでもあります。阪神の善戦とともに今季こそはセリーグの勝ち越しを祈りたいと思います。

 

 

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