最近の阪神に関するトピックについて(ドリス問題、大山問題、ソラーテ問題、、、)
この記事では、最近のいくつかのトピック(阪神中心)について私見を述べていきたいと思います。
①阪神抑え問題
外国人枠の関係もあり、不動の抑えドリス投手が抹消されてから1週間が立ちます。代役を務めるのはもちろん、藤川投手。ここまでセーブ機会は3回で、3回とも成功しています。今のところ大きな問題はなさそうですが、論ずるべき点として3つ考えられると思います。
[1] 外国人枠の関係 ドリス抹消は妥当だったか?
現在一軍にいる外国人選手は、ガルシア投手、ジョンソン投手、マルテ選手、ソラーテ選手です。ガルシア投手は上記の7月チーム成績をご覧頂ければ不可欠と分かって頂けると思います。ジョンソン投手を不要と思っている方はまずいらっしゃらないでしょう。マルテ選手もここまでOPS.794と及第点(どころかチーム2位)です。ソラーテ選手は新加入でかついきなり結果も出してくれています。一方のドリス投手は、6・7月でセーブ成功が7回、失敗が4回と失敗がかなり目立っています。筆者も昨年まではドリス擁護派に位置していましたが、今季はブルペン事情も考慮すると厳しい立場に置かれて然るべきと考えています。改めて、ドリス投手の成績を確認してみましょう。
R.ドリス(31) 40試合 4勝 3敗 防1.82 19S 9HP 奪三振率8.62 WHIP0.78
確かにこの数字だけを見ると擁護したくもなります。防御率は1点台で、奪三振率も高水準、WHIPはかなり低いです。ドリス擁護派が主張しがちなのは、三振が取れることとWHIPが低いことです。ですが、この奪三振率は実はジョンソン投手(12.95)、藤川投手(13.03)に劣っているので、チーム内においてはドリス投手の強みにはなりません。また、WHIPが低いのは事実ですが、彼は走者を一人でも出すと高確率でその走者を返してしまう投手ですから、いくらWHIPが低くても意味がありません。以上の理由により、ドリス抹消は妥当と言えるでしょう。
[2]ドリスをいつ復帰させるか?
矢野監督は最短10日で、とおっしゃっていましたが、果たして誰を抹消しますか?ジョンソン投手が疲労したタイミングで入れ替えるのはアリかなと、個人的には思っていますが、まだ今ではないでしょう。
[3]ドリスを抑えとして復帰させるのか?
これは藤川投手次第でしょう。ですが、基本的にはセットアッパーからやり直しで、信頼を回復できたら抑え復帰が良いと思います。
②阪神中継ぎ疲弊問題
続いては中継ぎ疲弊問題です。最近、藤川投手、ジョンソン投手が安定感を欠いています。とくにジョンソン投手は深刻です。ジョンソン投手の不調について筆者は個人的に三説を提唱しています。
[一説] ストレート早すぎ説
交流戦明けに復帰してから、ストレートの球速が増しました。普通に考えれば、カーブとの緩急の差が大きくなってより打ちづらそうですが、もしかすると緩急差が大きくなったことで打者がストレートとカーブの見分けをしやすくなったのでは、と考えています。
[二説] 暑さに弱い説
昨日なんかは顔を真っ赤にして投げていました。この説、わりとありそうです。もしそうなら、8月はドリス投手と入れ替えて休ませて、9月に頑張ってもらうのも良いかもしれません。
[三説] 慣れられた説
これは間違いなくあると思います。ストレートとカーブだけでなくカットボールも解禁したら良いのに、、、
いずれにせよ、ドリス不在、藤川・ジョンソン不調なので、岩崎投手、島本投手、守屋投手に頑張ってもらいたいです。岩崎投手は、以前より高く評価していますが、ついに勝ちパターン入りしたので嬉しいです。島本投手は安定していますが、これからは以前の岩崎ポジションを務めるのでより頑張って欲しいところです。一時期死にかけてた守屋投手も再び良くなってきました。また、浜地投手も投げ方が相当良くなっています。このまま一軍に定着して欲しいですね。あとは、高野投手!
③大山四番で良いのか問題
これは深刻ですよ。信者とアンチが熱戦を繰り広げていますが、ここでは少し冷静に検討したいと思います。まず、今年の成績を昨年の最終成績と比べてどれだけ成長しているか確認してみましょう。
大山悠輔(24) 378打席 打率.274(347- 95) 11本 48点 出.326 OPS.773 6失策 UZR1.2
大山悠輔(25) 429打席 打率.264(397-105) 11本 56点 出.312 OPS.723 17失策 UZR1.6
成長、、、してますか?むしろ退化してません?まだシーズン中ですがね。確かにアンチさんのような大山不要論というのは行き過ぎでしょうが、信者さんのように「大山はようやっとる。」などと言える状況でないのも確かです。信者さんは殊勲打などの訳分からんデータを持ってきますが、そのような類いのものは偶然の産物ですから、忘れましょう。長期的に見れば必ず収束するものですからね。チーム内でOPSを比べてみても以下の通りです。
糸井 .817
マルテ .794
大山 .723 ←
梅野 .721
北條 .715
福留 .712
近本 .705
糸原 .693
これにプラスソラーテ選手ですから、大山四番の合理的根拠なんて存在しないのですよ。仮に大山なしなら、↓のようになるだけですよ。
近本
福留 糸井
(高山)
北條 糸原
ソラーテ マルテ
P
梅野
という訳で、ソラーテ選手が加入した現在、大山選手は二軍調整も可能な状況です。大山選手のためを思えば、このままダラダラと使い続けるのではなく、一旦二軍で調整してきて再度一軍に帰ってきた方がいいのではないでしょうか。そうしない限り、昨年秋のようなV字回復は見込めないと思います。なんせ、6月1本、7月1本ですからね。ただ、実際に矢野監督がそうする可能性は1%もなさそうですが。
④ソラーテの打順問題
ソラーテ選手が2番遊撃で来日初出場したのはちょうど1週間前。いや~、興奮しましたね。「矢野監督、やるやん!」と思いました。次の日5番に下がって幻滅しましたが。筆者は最近ようやく「2番(最)強打者説」に納得するようになりました。まず、「2番(最)強打者説」についての新たな見解も示した以下の記事をお読み下さい。
以上のように考えると、間違いなくこれからのチームの中心打者となるソラーテ選手を5番以下で使う選択肢はありません。では、2・3・4番のどこで使うかということですが、正直、2番アリだと思います。というのも3番糸井選手の前に置くのがいちばんソラーテ選手と勝負せざるを得なくなる、相手にとっては嫌な打順だと思うからです。以上の通り、ソラーテ選手は2番でお願い致します。
⑤遊撃問題
次に、遊撃問題です。ソラーテ選手の加入で実は、この問題、さらに複雑化しました。というのも、ソラーテ選手がおそらくこれから二塁中心で出場すると思われるので、糸原選手が遊撃争いに参加してしまうからです。というわけで、あり得ない順に議論します。
[1]遊撃ソラーテ
土の甲子園では無理です。打撃に支障が出るだけです。二塁・左翼で行くと思われます。
[2]遊撃鳥谷
打てない、守れない、走れない、投手に声かけないおじさんがスタメンはありえません。
[3]遊撃木浪
守れないうえに打てなくなったので、仕方ありません。二軍で頑張って下さい。来年は期待します。
[4]遊撃糸原
ソラーテ級の守備、勘弁してくれ。悪い選手じゃあないが、遊撃で出るくらいならベンチで頼む。最近は下位打線ですし、外しやすいでしょう。
[5]遊撃北條
これしかありませんよ、結局。
⑥先発コマ不足問題
ローテ(候補の)投手のここ最近の投球を評価するとこんな感じでしょうか。
◎ 高橋遙
〇 西、ガルシア、青柳
△ 岩田、秋山、藤浪
X メッセンジャー
ー 岩貞、才木、小野
青柳投手が若干復活してきているので、4枚は確定でしょう。残る2枚が問題です。秋山投手は普通に使えると思うのですが、、、矢野監督に嫌われているみたいなので、どうしようもありません。岩貞投手はそろそろ帰ってきてくれないと。
昨日の藤浪投手に対する評価は皆さま、いかがでしょうか?筆者からすると、想像を超える良い投球(4.1回8与四死球1失点)だったのですが。もうワンチャンスはあるでしょう。次もドラゴンズですかね?
以上、本日は阪神タイガースにまつわるトピックについて様々に述べてきました。今シーズンもあと2ヶ月あるわけですから、Aクラス入りを諦めるにはまだ早いです。Aクラス入りと若手選手の成長を目指すため、首脳陣には最善の策を打って欲しいと願います。
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