今年から新たに2020年代を迎えるにあたって、その前に2010年代を振り返ってみようというこの企画。本日はセリーグ編をお送りします。
企画の概要とパリーグ編の結果は、前回の記事↓をご覧下さい。
それでは早速、発表に移らせて頂きます。まずは、名前を伏せた形で、打順形式で発表しますので、皆さまはどの選手か予想してみて下さい。
打順 守備 試合 打率 本 点 盗 出 長 OPS
1番 遊撃 1381 .294(5335-1571) 197 693 136 .365 .466 .831
2番 中堅 1232 .281(4389-1235) 174 629 152 .388 .465 .853
3番 二塁 964 .297(3598-1068) 202 583 168 .401 .533 .934
4番 指名 1022 .273(3513- 959) 288 763 7 .378 .558 .936
5番 左翼 968 .285(3426- 977) 205 613 5 .382 .528 .910
6番 捕手 1179 .283(3725-1054) 202 653 2 .377 .492 .868
7番 一塁 912 .276(3364- 929) 186 546 3 .317 .500 .817
8番 三塁 1083 .268(3889-1044) 155 549 6 .333 .437 .770
9番 右翼 1281 .285(4621-1316) 142 520 93 .346 .434 .779
投手 170 80勝51敗 24完投8完封 1207.0回 1031奪三 防2.16
皆さま、予想は出来ましたでしょうか?
それでは、結果発表に移りたいと思います。
【投手】
前田健太 (広島)
170試合 80勝 51敗 24完投 8完封 1207.0回 1031奪三 防2.16 規定6回
獲得タイトル:最多勝(10,15) 最優秀防御率(10,12,13) 最多奪三振(10,11) 沢村賞(10,15) ベストナイン(10,13,15) ゴールデングラブ賞(10,12,13,14,15)
2010年代のセリーグNo.1投手は前田健太投手になりました!NPB6年で規定6回、数々のタイトルを獲得しました。が、次点の菅野投手とはほぼ同じような成績を記録しており、選出には筆者の好みが入ってしまったと言わざるを得ません。その点は、申し訳ありません。
◎次点
菅野智之 176 87-47 34 17 1222.2 1083 2.36 6
勝(17,18) 防(14,16,17,18) 三(16,18) 沢(16,18) 優(14) B9(14,17,18) GG(16,17,18)
R.メッセンジャー 263 98-84 17 10 1606.1 1475 3.13 8 勝(14) 三(13,14)
【捕手】
阿部慎之助 (巨人)
1179試合 打率.283(3725-1054) 202本 653点 2盗 出.377 長.492 OPS.868
獲得タイトル:首位打者(12) 打点王(12) 最高出塁率(12) 最優秀選手(12) ベストナイン(10,11,12,13,14) ゴールデングラブ賞(13,14)
捕手部門では阿部慎之助選手が選出されました!2010年代後半は一塁へコンバートされましたが、2014年までは捕手を務めていましたし、捕手として規定4回、一塁手として規定1回ですので、選出の妨げになるような事情とは言えないでしょう。文句なしです。
【一塁手】
ホセ・ロペス (巨人13,14、DeNA15-19)
912試合 打率.276(3364-929) 186本 546点 3盗 出.317 長.500 OPS.817
獲得タイトル:打点王(17) 最多安打(17) ベストナイン(17) ゴールデングラブ賞(13,16,17,18,19)
一塁部門はロペス選手です!意外と人材難のファーストですが、7年間で規定6回、安定した成績を残し続けた結果の選出となりました。次点は新井選手ですが、キャリア後半となったこの年代では長打が減り、成績が思いのほか伸びませんでした。
◎次点
新井貴浩 1064 .276(3469-959) 102 588 20 .344 .421 .765 点(11) 優(16) B9(16)
【二塁】
山田哲人 (ヤクルト)
964試合 打率.297(3598-1068) 202本 583点 168盗 出.401 長.533 OPS.934
獲得タイトル:本塁打王(15) 盗塁王(15,16,18) 最高出塁率(15) 最多安打(14) 最優秀選手(15) ベストナイン(14,15,16,18,19)
二塁部門は山田選手です!史上最強クラスの強打の二塁手であり、史上初となる3度のトリプルスリーを達成しました。規定到達6回で、積み上げ系の数字も申し分ありません。同時代の二塁手は運が悪かったとしか言いようがないでしょう。
【三塁】
村田修一 (横浜10,11、巨人12-17)
1083試合 打率.268(3889-1044) 155本 549点 6盗 出.333 長.437 OPS.770
獲得タイトル:ベストナイン(12,13,16) ゴールデングラブ賞(13,14,16)
三塁部門は村田選手です!キャリア後半は成績が伸び悩み、2000安打も達成出来ませんでしたが、積み上げた数字は確かなものです。一時の三塁手の人材不足もあり、他にこれといった候補は見当たりませんでした。
【遊撃】
坂本勇人 (巨人)
1381試合 打率.294(5335-1571) 197本 693点 136盗 出.365 長.466 OPS.831
獲得タイトル:首位打者(16) 最高出塁率(16) 最多安打(12) 最優秀選手(19) ベストナイン(12,16,18,19) ゴールデングラブ賞(16,17,19)
遊撃部門は坂本選手です!歴代ベストナインでも筆頭候補として名前が挙がる、現在進行形のレジェンドです。2010年代日本プロ野球の顔と言えるのではないでしょうか。文句の付けようがありません。
【外野①】
968試合 打率.285(3426-977) 205本 613点 5盗 出.382 長.528 OPS.910
獲得タイトル:本塁打王(16) 打点王(16) ベストナイン(15,16,17)
外野部門一人目は筒香選手です!今季からアメリカへと渡る筒香選手は毎年安定した成績を積み上げてきました。当然の選出でしょう。
【外野②】
丸佳浩 (広島10-18、巨人19)
1232試合 打率.281(4389-1235) 174本 629点 152盗 出.388 長.465 OPS.853
獲得タイトル:盗塁王(13) 最高出塁率(18) 最多安打(17) ベストナイン(14,16,17,18,19) ゴールデングラブ賞(13,14,15,16,17,18,19)
外野部門二人目は丸選手です。2010年代後半の「強い広島」を象徴する選手であり、一人でリーグの勢力図を変える選手です。走攻守のレベルの高さを考えても、当然の選出と言えそうです。
【外野③】
長野久義 (巨人10-18、広島19)
1281試合 打率.285(4621-1316) 142本 520点 93盗 出.346 長.434 OPS.779
獲得タイトル:首位打者(11) 最多安打(12) 新人王(10) ベストナイン(11,12,13) ゴールデングラブ賞(11,12,13)
外野部門三人目は長野選手となりました!タイトルをご覧頂ければ分かるとおり、絶頂期が短かった選手ですが、積み上げた数字はなかなかのものです。次点の選手とはかなり迷いましたが、総合力で上回ったと言うことです。
◎次点
M.マートン 832 .310(3287-1020) 77 412 27 .352 .437 .789
首(14) 安(10,11,13) B9(10,11,13,14)
大島洋平 1313 .286(5039-1442) 31 288 217 .345 .358 .702
盗(12) 安(19) B9(12) GG(11,12,14,15,16,18,19)
マートン選手は6年でこの数字という点では価値があるのですが、強みとなるはずの率系の数字で差をあまりつけられなかったのが敗因です。守備面なども考慮して、苦渋の選出外です。大島選手は打力が少し低すぎました。率系がもう少しあれば、というところです。
参考までにということですが、圧巻の数字を残している鈴木誠也選手は、規定到達4回なので対象外です。
【指名】
W.バレンティン (ヤクルト)
1022試合 打率.273(3513-959) 288本 763点 7盗 出.378 長.558 OPS.936
獲得タイトル:本塁打王(11,12,13) 打点王(18) 最高出塁率(13,14) 最優秀選手(13) ベストナイン(12,13)
指名打者部門はバレンティン選手です!2013年にはシーズン60本塁打の新記録も樹立した2010年代No.1外国人選手です。指名打者部門がなければ、(かつては守っていた)右翼に無理矢理ねじ込んでいたはずですが、今回は指名打者部門を設けましたので、心配は要りません。こちらは文句なしの選出と言えるでしょう。
以上で出揃いました。こちらが2010年代セリーグのベストナインです。最後に、もう一度まとめておきます。
試合 打率 本 点 盗 出 長 OPS
1 遊 坂本勇人 1381 .294(5335-1571) 197 693 136 .365 .466 .831
2 中 丸佳浩 1232 .281(4389-1235) 174 629 152 .388 .465 .853
3 二 山田哲人 964 .297(3598-1068) 202 583 168 .401 .533 .934
4 指 W.バレンティン 1022 .273(3513- 959) 288 763 7 .378 .558 .936
5 左 筒香嘉智 968 .285(3426- 977) 205 613 5 .382 .528 .910
6 捕 阿部慎之助 1179 .283(3725-1054) 202 653 2 .377 .492 .868
7 一 J.ロペス 912 .276(3364- 929) 186 546 3 .317 .500 .817
8 三 村田修一 1083 .268(3889-1044) 155 549 6 .333 .437 .770
9 右 長野久義 1281 .285(4621-1316) 142 520 93 .346 .434 .779
P 投 前田健太 170 80勝51敗 24完投8完封 1207.0回 1031奪三 防2.16
最後に、、、
前回と今回の記事では多くのデータを記載しましたが、2010年代限定の成績ということで、データサイトなどにもなかなか載っていないものもあり、筆者の手計算によるものが含まれています。ですので、一部に誤りがある可能性があります。その点をご理解頂きたいと思います。
本日の記事は以上です。次回はセパの2010年代ベストナインを比較してみたいと思います。