京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

12球団戦力概観③ 読売ジャイアンツ編

宜野座キャンプは第3クールの2日目。明日には2度目の紅白戦を控え、実戦的な練習が多くなってきました。次のクールでは他球団との練習試合も始まります。一軍に残れるか微妙な選手たちにとっては大変な時期に入りましたね。練習の成果を一つでも多く見せてもらいたいものです。

 

安芸では、高橋遥人投手がフリー打撃に登板したようです。より一層先発ローテーション5・6枚目争いが激しさを増しそうですね。

 

 

ここからは、昨年3位に終わり今季は新体制の下、5年ぶりのV奪回を目指す読売ジャイアンツの戦力を概観していきたいと思います。

 

まずは、投手からです。

 

先発:菅野/山口/田口/メルセデス/野上/今村/畠/岩隈/ヤングマン/高田/大江/大竹/高橋

救援:クック/澤村/上原/吉川光/谷岡/鍬原/宮國/田原/池田/中川(/マシソン)

 

先発に関しては、候補はかなり多そうですね。菅野・山口・田口・メルセデスはほぼ確定なのではないでしょうか。5・6枚目争いは案外決め手に欠くかもしれません。ヤングマン投手は良さげですが、外国人枠の関係上入れなさそうです。畠投手が1年投げられればかなり強力なローテが組めそうですね。岩隈投手は心配する声も多いですが、果たしてどうでしょうか。全体的には、菅野頼みの傾向はありますが、リーグでは屈指の先発陣と言えるでしょう。

 

逆に不安なのはリリーフ陣ですね。原前政権では、「スコット鉄太郎」と呼ばれた強力リリーフ陣が控えていましたが、今回は少し勝手が違います。MLB通算236登板のクック投手を補強しましたが、2016年にTJ手術を受けており、どこまで復活しているか未知数な部分もあります。また、マシソン投手が出遅れそうなのもかなり痛いところです。現状ではなかなか勝ちパターンの形が見えてこないのが、ジャイアンツのリリーフ陣ですね。ここは若手選手に期待したいところですが、谷岡投手が三軍キャンプということなので、出遅れてしまうかもしれません。鍬原投手と吉川光夫投手が先発からリリーフに転向するようなので、救世主になってくれれば優勝に近づきそうですね。

 

以上のように、先発陣はしっかりとした柱がありローテ候補も多いので、十分に期待できるでしょう。一方で、リリーフ陣は昨年も弱点であったにもかかわらず、故障者が出ており、新戦力も未知数ですから、先発からの転向組が頑張らない限り厳しそうです。

 

 

次に、野手を見ていきましょう。

 

捕手 :炭谷/小林/阿部/大城/宇佐見

一塁手:ビヤヌエバ/中島

二塁手:吉川尚/田中俊/山本/北村

三塁手:岡本

遊撃手:坂本勇/吉川大

左翼手ゲレーロ/和田/石川慎

中堅手:丸/重信/松原/若林

右翼手:陽/亀井

 

今年の巨人打線は、レギュラーはほぼ確定という感じですね。二塁は争いでしょうが、攻守ともに吉川尚輝選手が抜けているように感じます。ただ、吉川尚輝選手は現在二軍キャンプなので、状態次第では他の選手が開幕スタメンを取ることになるのでしょう。捕手についても論争がありますが、実際には推定年俸1.5億円でFA戦士の炭谷選手が正捕手とならないはずはありません。原監督自身が望んで獲得しているわけですから。ただ、筆者は炭谷選手と小林選手ならトータル的な貢献度に差があるようには思えませんので、投手ごとに相性の良い方と組めば良いと思っています。

 

原監督は「4番・サード・岡本和真」で行きたいようですね。ですが、岡本選手のサードはお世辞にも上手いとは言いがたい守備ですから、ファーストで打撃に集中する方が得策ではないでしょうか。岡本選手はまだ複数年活躍した選手ではありませんし、今年も昨年並みの打撃成績を残すことが確実なわけではありません。あまり多くのことを一度に求めすぎない方が良いと感じます。二兎追うものは一兎をも得ず、ですよ。

 

ビヤヌエバ選手は三塁守備が良いという評判ですね。昨年メジャーで20発の実績はありますが、好不調の波が大きかったり、右腕を苦手にしていたりと日本野球にアジャストするのに時間がかかる可能性も否定できません。その間も、守備貢献があれば猶予期間を与えやすくなりますが、一塁につかせてしまうとそこの確保も難しくなってきそうです。それ故に一塁岡本・三塁ビヤヌエバの方が良いと思うのですが、、、

 

また、外野に関してもセンターの丸選手以外は競争という形の方が良さそうですよね。左からゲレーロ・丸・陽で確定しているかのような風潮がある気がするのですが、、、とくにゲレーロ選手は安泰とはほど遠い立場ではないでしょうか。マシソン投手の復帰後は、ジャイアンツの弱点を補填するためには「先発1・リリーフ2・野手1」の外国人枠運用が理想だと思います。すると、守備での貢献度が低く、換えの効きやすい外野手であるゲレーロ選手の立場はかなり危ういと思います。

 

同じく、陽選手も安泰とは言いがたい立場でしょう。かつての陽選手のウリは長打力・中堅守備・盗塁できるスピードの3点でした。しかし、某ドームの人工芝のせいかスピードが失われ、丸選手の加入で中堅の守備位置を追い出された今となってはなかなか長所を発揮できなくなっています。また、好不調の波が激しく離脱もしやすいので、亀井選手との併用になるのではないかと思います。

 

 

大型補強を敢行し、本気でペナントを取り返しにかかっているジャイアンツ。リーグ3連覇中のカープから中心選手を引き抜けたことはとても大きなことです。しかし、課題もあり、とくにリリーフ陣の問題はチームの浮沈を大きく左右すると思われます。原監督は勝ち方を知っている監督ですから、おそらくリリーフ陣の問題は重大性を認識していることでしょう。そこを克服出来た先に5年ぶりのリーグ優勝、7年ぶりの日本一の栄光がきっとあるはずです。

 

 

最後に、筆者の希望開幕オーダー(マイオーダー)を示したいと思います。

 

2019巨人 マイオーダー

1 遊 坂本勇人

2 二 吉川尚輝

3 中 丸佳浩

4 一 岡本和真

5 三 C.ビヤヌエバ

6 右 亀井善行

7 左 A.ゲレーロ

8 捕 小林誠司

9 投 菅野智之

 

 

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