皆さま、ご無沙汰しております。阪神タイガースは10月13日、クライマックスシリーズファイナルステージで敗退し、2019シーズンを終えました。なかなかブログ更新出来ず、申し訳ありませんでした。
レギュラーシーズン 3位 143試合 69勝 68敗 6分
CSファースト 突破 3試合 2勝 1敗
CSファイナル 敗退 4試合 1勝 3敗
という結果でした。昨年最下位、新人監督という条件下で、正直上出来だと思います。筆者個人的には、矢野監督のやり方にはあまり賛成出来る点は多くないと思っているのですが、一定の成果を上げたことは事実です。
ですが、これはあくまでも「一定の成果」という表現に留まります。やる以上は、リーグ優勝・日本一を目指すのは当然ですし、たとえ達成出来ないとしても、せめてそれに近しい成果は出してもらいたいものです。シーズンの大半をBクラスで過ごしたこともまた事実ですから、その辺りをしっかりと受け止めてもらいたいと思います。
と厳しいコメントを出すのには、理由があります。確かに、終盤の快進撃は素晴らしかったです。選手達は本当によくやったと思います。この経験は間違いなく来季以降に繋がると思っています。
ですが、やはり気がかりなのは、そんな選手達を率いる指揮官のコメント(矢野コメ)です。CS敗退後の第一声、何だと思います?
悔しい気持ち?
選手へのねぎらい?
監督としての力不足?
いいえ。
「楽しかった。」
です。
矢野はやっぱり矢野やな、と思わされました。大学のサークルじゃないですよ。草野球チームじゃないですよ。
お金を取って、仕事として野球をやっているプロの集団ですよ。
確かに、「楽しんで」野球をやることも大事だとは思います。でも、プレーオフですよ。どんな国の、どんなスポーツのリーグでも、優勝を懸けたプレーオフに「楽しい」なんて気持ち持ちませんよ。命懸けてやりますよ、プロですから。
こんな気持ちで戦っているのは監督だけだと信じたいです。まさか、選手達はそんな生半可な気持ちでやってませんよね。楽しんでいるだけで勝てる、そんな甘い世界なんてありません。
さあ、大事な秋です。春とは違い、身体が仕上がっています。この時期にどれだけ充実した練習を送ることができるかは非常に大事です。もうタイガースにとっての2020シーズンはスタートしていますよ。
そして、秋季練習・秋季キャンプと並び、2020シーズンを占うにあたって重要なのがドラフト会議です。
筆者はアマ球界に疎いので、ドラフト評なんかは出来ません。が、阪神球団に一つだけ言いたいことがあります。それは、
「ドラフトは、補強ではない」
ということです。ドラフトは新しい選手を獲得するという意味では、強さを補っているようにも感じられます。しかし、NPBは1球団でやっているわけではありませんね。12球団でやっているわけですから、視野を広げてみましょう。
12球団全てがドラフト会議に参加している。ということは、阪神球団だけが強さを補ったのかと言えば、そうではありません。他球団と比べて、自分たちだけが強さを補ったわけではないのです。
これは、強さを補ったのではなく、強さを保ったに過ぎません。強いて2文字で言えば「保強」です。
これで、何を言いたいのかと言いますと、
◎ドラフトで「補強ポイント」は考慮するな!
ということです。なぜなら、ドラフトは「補強」ではなく、「保強」だから。補強ポイント云々は抜きにして、「獲得可能な選手の中から将来的に最も活躍できそうな選手を獲得して下さい」というのが筆者からのメッセージです。
では、補強ポイントはどう補うのか。FA選手獲得やトレードなどの「補強」策を駆使して補うのです。
そもそもドラフトにかかる選手の中で、どういった選手が豊富なのかは年ごとに異なります。その各年の事情を抜きに、こちら側の事情(チーム事情)で獲得する選手を絞るというのは明らかに不合理です。
ドラフトは、補強ではありません。将来への投資だと思って、獲る選手を決めて下さい。
(ドラフト1巡目、個人的な希望は星稜・奥川投手です。)
好評を頂いております、今季の阪神の全ホームラン集(102本)です。是非、ご覧下さい。