京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

2019阪神 開幕前展望

本日は、オープン戦の全日程が終わり開幕戦をまもなく迎えるということで、2019シーズンの阪神タイガースを展望していきたいと思います。

 

 

まずは、野手陣からですが、筆者集計の2・3月の実戦成績を提示したうえで論じていきたいと思います。実戦成績は左から打席数、打率、本塁打、打点、盗塁、出塁率OPSの順です。

 

〈捕手〉

梅野隆太郎 50 .239(46-11) 1 4 1 .300 .648
坂本誠志郎 28 .240(25-  6) 1 3 0 .321 .681
岡崎太一     11 .200(10-  2) 0 0 1 .273 .473
長坂拳弥    9 .375(  8-  3) 1 2 0 .444 1.194

 

京セラドームで行われたラスト3つのオープン戦はいずれも梅野選手がスタメンでした。キャンプ・オープン戦を経て、梅野選手を正捕手に据えることは決定したようです。打撃でも守備でもチーム1の力がありますから、これは当然でしょう。そして2番手は坂本選手、3番手は岡崎選手でほぼ決定です。昨日の二軍戦では坂本選手がガルシア投手とバッテリーを組み7回1失点でしたから、公式戦でもこの組み合わせはあるかもしれません。梅野選手にはあまり代打は出ないでしょうから、3番手の岡崎選手はほとんど出番はないかもしれません。ですが、二軍でやることの無い選手ですから、ある意味適任かもしれないですね。シーズン中には捕手二人制もあり得るとは思います。

 

 

内野手

木浪聖也  79 .400(75-30) 1 15 0 .423 1.010
大山悠輔  76 .227(66-15) 4 13 2 .316 .740
糸原健斗  71 .180(61-11) 1   4 0 .296 .526
北條史也  50 .319(47-15) 0   5 1 .360 .679
上本博紀  41 .114(35-  4) 1   4 2 .286 .515
E.ナバーロ 39 .189(37-  7) 2   3 0 .231 .582
鳥谷敬      36 .265(34-  9) 0   4 1 .306 .630
J.マルテ   21 .286(21-  6) 1   4 0 .286 .762
植田海   15 .000(14-  0) 0   0 1 .067 .067
陽川尚将    9 .111(  9-  1) 0   0 0 .111 .222
荒木郁也    4 .000(  4-  0) 0   0 0 .000 .000
山崎憲晴    3 .333(  3-  1) 0   0 0 .333 .666
森越祐人    1 .000(  1-  0) 0   0 0 .000 .000

 

競争の激しかった内野手ですが、開幕スタメンはナバーロ選手、糸原選手、大山選手、木浪選手で決定しました。図にするとこの通りです。

 

    木浪 糸原

 大山        ナバーロ

 

また、オープン戦ではこのパターンも試されていました。

 

    鳥谷 木浪

 糸原       大山

 

ですが、シーズンに入ってからこのようにシャッフルするのは避けて欲しいですね。上記メンバーに加え、一塁にはマルテ選手(故障で開幕は不在)、二塁には上本選手、遊撃には北條選手が控えているので、昨年のような惨劇は防げるのではないかと思います。マルテ選手は残念ですが、故障は仕方がないので、昨年のDeNAソト選手のような故障明けの大爆発に期待しましょう。上本選手はまだ実戦感覚を取り戻せきれていないようなので、1回二軍調整もありかなと思うのですが、なさそうですね。北條選手は現状最も守れる選手ですから、花粉症が治り次第復調してくれると期待しています。

 

その他メンバーでは、植田選手は内外野守れて代走が出来るということで需要がありそうですね。内野も遊撃以外なら普通に守れると思います。陽川選手はあまり出番を貰えず、再び二軍の4番に収まってしまいました。二軍で打ちまくって昇格することを期待します。あとは荒木選手・山崎選手・森越選手の中堅トリオですね。この中なら山崎選手がマシでしょう。森越選手は唯一のチャンスをバント失敗で逃してしまいました。二軍で頑張って下さい。

 

 

〈外野手〉

近本光司  88 .256(82-21) 0 2 7 .299 .592
高山俊   50 .167(42-  7) 1 4 2 .286 .572
中谷将大  50 .184(49-  9) 2 5 0 .200 .527
福留孝介  40 .286(35-10) 2 5 0 .375 .889
江越大賀  35 .250(32-  8) 1 1 3 .314 .752
板山祐太郎 24 .273(22-  6) 1 4 0 .333 .833
糸井嘉男  20 .467(15-  7) 1 7 0 .550 1.483
伊藤隼太  16 .067(15-  1) 0 0 1 .125 .192
島田海吏  12 .400(10-  4) 0 2 1 .500 1.200

 

外野のスタメンは福留選手、近本選手、糸井選手で確定ですね。残念ながら競争らしい競争はありませんでした。このままでは福留選手・糸井選手を休ませることすら躊躇われますね。ですが、とくに今季42歳となる福留選手は絶対休ませなければなりませんから、他のメンバーに奮起してもらいたいところです。

 

ところで、意外にも俊介選手が1回も昇格しませんでした。正直、打てないのはもちろん、守備は年々衰えていますし、走塁に関しては盗塁する雰囲気すらありませんから、まったく不要だと思います。もしこれが見切っているということならわりと英断ですね。

 

 

野手全般については、打順ですね。オープン戦を見る限り、矢野監督はある程度固定したいようです。これには筆者も大いに賛成ですし、とくに上位は早いうちに固めて欲しいですね。ですが、即戦力とはいえルーキーの1・2番はいつまで持つでしょうかね?行けるところまでは行って欲しいです。これが最後まで持てばあっぱれですね。

 

 

続いて投手陣を見ていきましょう。

 

〈先発陣〉

表ローテ:メッセンジャー・岩貞・西

裏ローテ:ガルシア・青柳・浜地

 

開幕ローテはこれでほぼ決まりなようです。メッセンジャー投手は球速がかなり落ちているので不安はありますが、その経験で抑えてくれると信じましょう。2戦目から5戦目の投手に関してはあまり不安はないですね。6番手の浜地投手は厳しいと思いますが、駄目なら秋山投手が上がってくるだけなので、チームとしては安心ですね。昨年経験を積んだ才木投手・小野投手が不在なのはとても残念ですが、どこかのタイミングで上がってきてくれるでしょう。

 

 

〈救援陣〉

勝ち継投:能見・ジョンソン・ドリス

????:藤川・桑原

敗戦処理:島本・飯田・守屋

行方不明:伊藤和・斎藤

 

勝ちパターンは7回能見投手、8回ジョンソン投手、9回ドリス投手でほぼ決定でしょう。調子の上がらない藤川投手と桑原投手がどういう起用になるのかは分かりません。岩崎投手の調子が上がらない分、島本投手と飯田投手が左ワンポイント枠を争っています。おそらく島本投手が生き残ると思いますが、無理に残す必要は必ずしもありません。ブルペンの左投手が能見投手のみだけだなんてナンセンスだ!と言う方もいるかもしれませんが、そもそも右投手が左打者を打ち取れるなら左のワンポイントなど不要なわけです。阪神ブルペンには強力な右投手もいますから、そのことは肝に銘じておいた方がいいでしょうね。そして、筆者の知識不足で申し訳ないのですが、伊藤和雄投手とルーキーの斎藤投手はどこへ行ったのでしょうか。オープン戦の途中から見なくなった気がします。故障ですかね?

 

 

投手陣全般については、故障者がいくらか出ていますが、それでも十分戦えそうだなという印象です。ですが、とくに中継ぎ陣は高齢化が著しいので、開幕前には思いもよらなかった活躍をする若手投手が出てきてくれたらなと願っています。

 

 

以上が今季の阪神タイガースの展望です。順位予想の記事は開幕戦の行われる金曜日の早いうちに出したいと思います。

 

 

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