今週の阪神タイガースは、日本ハムと楽天にそれぞれ3連勝し、6連勝。交流戦の勝敗を11勝7敗とし、12球団中2位で交流戦を終えました。
一方で読売ジャイアンツは交流戦で7勝8敗3分。交流戦前は4.5だった首位阪神とのゲーム差が、7.0に広がりました。
6月13日時点での順位表は以下の通りです。
また、ここまで60試合を戦った阪神タイガースの個人選手成績は以下の通りです。
打線については、長打力あり、機動力ありで、全体としては素晴らしいです。個人について見れば多少物足りない部分もありますが、まだシーズンの半分も消化していませんから、これから上げていってくれれば構いません。全体として点が取れている、それで十分です。
先発投手陣についても、よくやっているという印象です。エースの西投手に勝ち星がついていませんが、試合は作ってくれていますし、実績もあるので心配はしていません。他の投手も大崩れすることがほぼ無いため、勝ちゲームに持って行きやすく、良い仕事ぶりです。
救援投手陣については、少し勝手が違います。もちろんスアレス投手はMVP級の働きなのですが、問題はそれ以外の投手です。成績を見ても、とても優勝できるブルペン陣とは思えません。これからは岩崎投手の復調、藤浪投手の安定が不可欠でしょう。
さて、ここからは来週以降のお話です。来週金曜日からリーグ戦が再開します。オールスター及びオリンピックによる休止期間までには8カード、24戦が予定されています。
今から約1ヶ月戦えば、その後1ヶ月弱の休息が得られるわけです。要するにあと1ヶ月頑張れということなのですが、その前に少しチェックポイントを確認しておきましょう。
①打順の再整備
ここ1ヶ月のタイガースは故障者が出たり、交流戦では指名打者制が採られていたり、といった事情で打順が動くことが多くありました。ですが、再びリーグ戦に戻るにあたり、今一度打順を整備し直し、改めて固定で戦うことが求められます。
ずばり、これ↓で行きましょう。
8近本 6中野 3マルテ 5大山 9佐藤輝 7サンズ 4糸原 2梅野
中野選手は糸原選手と同等の打撃成績ですから、脚力で上回る分、2番を任せるべきだと思います。状態が落ちてきたら下位に戻せばいいだけの話です。また佐藤輝明選手には5番を打ってもらいたいですね。併殺が少ないので、サンズ選手より前を打たせるべきでしょう。ですが、三振の多い佐藤選手では犠飛などのいわゆる｢最低限｣が期待できませんから、そのあたりは大山選手がカバーしなければなりません。
②｢勝利の方程式｣の確立
リリーフ陣が崩壊しているタイガースですが、一刻も早く｢勝利の方程式｣を確立しなければなりません。はっきり言って、岩貞投手や馬場投手では勝ちパターンは務まりません。ですから、基本的には｢藤浪ー岩崎ースアレス｣を打順を見ながら投入することになると思います。が、リーグ戦再開後、岩崎投手が復調していなければすぐに他の選手を抜擢することが求められます。もちろん岩崎投手の復調に大いに期待はしていますが、そこは非情に判断を下さざるを得ません。また藤浪投手については、一発へのケアさえ怠らなければいけると思っているので、頼りにしています。
③ケガ防止
最後に6，7月で最も大事なことはこれです。最近のタイガースでは、ヘッドスライディングなどのハッスルプレーがよく見られます。勝利への執念を出していくことは決して悪いことではありませんが、ケガだけは避けなければなりません。
また、7～8月にかけてオリンピックブレークがあるのを良いことに、6～7月戦線においてベンチが選手に無理を強いるのも絶対に駄目です。現在巨人と7差ですから、阪神の前半戦首位ターンは間違いありません。他方で後半戦、ジャイアンツが巻き返してくることも確実です。タイガースが優勝する条件は、｢ジャイアンツとの直接対決で負けまくらない｣ことです。そのためにはこちらはフルメンバーで挑まなければなりません。2位と7差のタイガースですから、今は無理をする時期では決してないということを肝に銘じて次のひと月を戦って頂きたいものです。
本日は以上です。交流戦ラストの6連勝には感動させて頂きました。オールスターまであと1ヶ月、頑張れタイガースナイン！！
