京大生が斬る!プロ野球・阪神

京大生で、熱烈な野球ファンのたまてつです。当ブログでは、阪神タイガースを中心にプロ野球全体を様々な視点から観察していきます。

阪神タイガースへようこそ!

本日、2020年度のプロ野球ドラフト会議が行われました。阪神タイガースの指名は以下の通りです。

 

 

1位 佐藤輝明 近畿大   右左 内外

2位 伊藤将司 JR東    左左 投手

3位 佐藤蓮  上武大   右右 投手

4位 榮枝裕貴 立命大   右右 捕手

5位 村上頌樹 東洋大   右左 投手

6位 中野拓夢 三菱自岡崎 右左 内野

7位 高寺望夢 上田西高  右左 内野

8位 石井大智 四国IL高知  右右 投手

育1    岩田将貴 九産大   左左 投手

 

 

まず1位では、オリックスソフトバンク・巨人との4球団競合の末、近畿大学の佐藤輝明選手を獲得しました。身長186cm、体重92kgで、関西学生リーグ新記録の14本塁打を放った、内外野守れる選手です。来季の開幕戦では、「6番ライト」で先発出場している可能性が大いにあることでしょう。

 

2位では、JR東日本の即戦力左腕・伊藤将司投手を獲得しました。開幕ローテーション入りを期待したいところです。

 

3位では速球派の投手、4位では待望の大卒捕手、5位では名高い投手を獲得しました。6位以下では即戦力と高卒の選手を獲得できました。

 

全般的には、大学・社会人出身の即戦力選手を中心に獲得するドラフトとなりました。1位の抽選で成功したこともあり、計画通りに指名を進められたのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

一方で、今季限りで阪神タイガースを去る選手についても、連日報道されています。

 

 

まずは、能見篤史投手です。言わずと知れた虎の元エース左腕ですね。2004年自由枠で大阪ガスから入団。2009年に13勝を挙げブレイクすると、その後も4度の二桁勝利を達成するなど、通算104勝。2012年に最多奪三振のタイトルを獲得すると、2013年にはWBC日本代表にも選ばれました。球団歴代でも、勝利数で10位、奪三振数で4位にランクインしています。今季はここまでリリーフとして31試合に登板し、防御率4.76。来季は他球団での現役続行を目指すようです。

 

 

次に、福留孝介選手です。元中日のメジャーリーガーですが、2013年シーズンから阪神に復帰。8年間で734安打・89本塁打をマークしました。日米通算2407安打・323本塁打のレジェンドですが、阪神でも218試合で四番として先発出場、2017年~2018年にはキャプテンも務めました。今季はここまで43試合で打率.154、1本塁打。来季は他球団での現役続行を目指すようです。

 

 

また、確定ではありませんが、ジャスティン・ボーア選手も来季構想から外れたようです。左の大砲として、年俸2億7500万円で入団。主に6番で先発出場し、ここまで99試合、打率.243、17本塁打、45打点、OPS.760でした。今季の成績は及第点だとは思いますが、高年俸や年齢などがネックとなり、来季の契約はしないということなのでしょう。

 

 

 

 

 

このように、高給取り選手の相次ぐ退団や、ドラフトで支配下選手8人を獲得したことを鑑みると、今オフは大量解雇、大幅減俸の厳冬となることが予想されます。コロナ禍で観客動員が減少したことがかなり響いているのか、はたまたFA補強に備えているのかは分かりませんが、既存の選手たちは覚悟を決めた方が良さそうです。

 

 

また、今年のドラフトでは、高校生を多く指名した昨年とは打って変わり、即戦力選手を固めてきました。もちろん、今年指名できる選手のなかでベストを尽くしたという面もあるのでしょうが、既存の戦力が整ってきたこともあり、来季に懸けるという球団の方針も反映されていると思います。

 

ですから、今日佐藤選手の抽選を見事に当ててみせた矢野氏には"昇進"ということで、是非フロント入りしていただいて、勝てる監督さんに来季の陣頭指揮をお願いしたいと、重ね重ね申し上げさせて頂いて、結びとしたいと思います。

 

本日は、ありがとうございました。