2020 阪神 選手別成績まとめ＆採点
阪神タイガースの選手の2020年の成績をまとめ、その働きを採点します。
まずは、投手からです。
・西勇輝 90点
今季 21試 11勝 5敗 防2.26 147.2回 115奪三
昨季 26試 10勝 8敗 防2.92 172.1回 112奪三
年俸2億円でここまで働いてくれたら、文句の付けようがないですね。来年こそは何かしらのタイトルを獲って欲しいですが、難しいですね、、、
・青柳晃洋 65点
今季 21試 7勝 9敗 防3.36 120.2回 88奪三
昨季 25試 9勝 9敗 防3.14 143.1回 100奪三
相手も独特の投球スタイルに慣れてくるなかで、よくやっているとは思います。が、平均6回は投げて欲しいなぁ、、、
・秋山拓巳 90点
今季 18試 11勝 3敗 防2.89 112.0回 64奪三
昨季 10試 4勝 3敗 防4.26 50.2回 35奪三
今季期待の投手でしたが、見事な活躍でした。来年は大事な一年ですね。果たして重要な場面を任される投手になれるかどうか!?
・髙橋遥人 75点
今季 12試 5勝 4敗 防2.49 76.0回 75奪三
昨季 19試 3勝 9敗 防3.78 109.2回 125奪三
今季も1年投げることは出来ませんでした。復帰後の投球も派手さに欠けましたが、粘り強い投球が出来るようにはなってきました。まだまだこんなものじゃないと信じています。
・O.ガルシア 45点
今季 14試 2勝 6敗 防4.42 75.1回 51奪三
昨季 21試 6勝 8敗 防4.69 103.2回 79奪三
一時はローテに定着しましたし、今年は実力を存分に発揮したと思います。
・藤浪晋太郎 60点
今季 24試 1勝 6敗 防4.01 76.1回 85奪三 7HP
昨季 1試 0勝 0敗 防2.08 4.1回 3奪三
中継ぎに活路を見出しました。来季は先発で行くようですが、駄目そうだったら中継ぎとしてチームに貢献して欲しいですね。
・岩貞祐太 50点
今季 38試 7勝 3敗 防3.30 71.0回 63奪三 13HP
昨季 8試 2勝 4敗 防4.02 40.1回 33奪三
今季期待の投手でしたが、全然駄目でしたね。中継ぎに転向してもとくに奪三振が増えるわけでもなく、魅力を感じませんね。来季は両睨みのようですが、少なくとも勝ちパは任せられないでしょう。
・J.ガンケル 60点
今季 28試 2勝 4敗 防3.18 56.2回 39奪三 13HP
シーズン当初はどうなることかと思いましたが、意外と頑張りました。緩いボールを覚えなければ来季はいよいよ厳しいのでは、と思います。
・岩崎優 75点
今季 41試 5勝 2敗 防1.82 39.2回 37奪三 22HP 2S WHIP1.03
昨季 48試 3勝 0敗 防1.01 53.2回 58奪三 29HP 0S WHIP0.76
1年居ないのがなんとも使い勝手が悪いですね。今季は昨季を遙かに下回る出来だったのですが、結果は残しているのでそこは評価しないといけませんね。
・能見篤史 30点
今季 34試 1勝 0敗 防4.74 24.2回 19奪三 5HP 1S WHIP1.50
昨季 51試 1勝 2敗 防4.30 44.0回 41奪三 19HP 0S WHIP1.39
功労者なので起用はしましたが、内容は酷いです。来季は使い物にならないと、正直思います。
・馬場皐輔 60点
今季 32試 2勝 1敗 防 2.08 30.1回 27奪三 11HP WHIP1.45
昨季 2試 0勝 0敗 防10.80 3.1回 4奪三 0HP WHIP2.40
取り柄は防御率だけですね。制球を改善しない限り、来季は厳しい結果になるでしょう。
・J.エドワーズ 60点
今季 23試 0勝 1敗 防2.38 22.2回 17奪三 12HP WHIP0.88
帰ってきたらそれなりに抑えただけに、残念でした。来季は万全でお願いします。
・R.スアレス 90点
今季 51試 3勝 1敗 防2.24 52.1回 50奪三 11HP 25S WHIP1.05
昨季 9試 0勝 4敗 防5.74 26.2回 27奪三 0HP 0S WHIP1.80
期待はしていましたが、予想以上にセリーグ向きの良い投手でした。素晴らしい働きを見せてくれたとは思いますが、変化球が悪いので、メジャーでは厳しいのでは!?
ここまでをまとめると、以下の通りです。Most Valuable Playerは西勇輝投手です。
90点 西勇 秋山 スアレス
75点 髙橋 岩崎
65点 青柳
60点 藤浪 ガンケル 馬場 エドワーズ
50点 岩貞
45点 ガルシア
30点 能見
60点以上は及第点といった感じです。上記以外の選手は｢働いた｣とすら思っていないと考えて頂いて結構です。
続いて、野手です。
・梅野隆太郎 75点
今季 98試 打率.262(298- 78) 7本 29点 5盗 出.333 OPS.723 5失策 UZR0.4 WAR---
昨季 129試 打率.266(433-115) 9本 59点 14盗 出.326 OPS.718 3失策 UZR6.2 WAR3.6
今季は体調を万全に整えることが出来ず、規定打席にも到達しませんでした。しかし、前半の打撃には、調子の良さだけでは片付けられない成長が見られたと思います。得点圏.197は流石に酷いですが。
・J.ボーア 60点
今季 99試 打率.243(329-80) 17本 45点 1盗 出.338 OPS.760 8失策 UZR1.2 WAR0.2
終盤は6番に定着し、お荷物感もありましたが、よくやった方だとは思います。期待には見合っていません。
・J.マルテ 30点
今季 29試 打率.252(103-26) 4本 14点 1盗 出.336 OPS.783 8失策 UZR---
昨季 105試 打率.284(349-99) 12本 49点 0盗 出.381 OPS.825 7失策 UZR0.2
三塁を守っては故障、一塁を守っては失策、打撃でもパッとしない成績。さらにやる気もないとなると、評価するところは何もありません。
・糸原健斗 70点
今季 63試 打率.294(244- 64) 3本 20点 1盗 出.357 OPS.733 1失策 UZR---- WAR---
昨季 143試 打率.267(491-131) 2本 45点 6盗 出.353 OPS.689 7失策 UZR-5.8 WAR0.8
今年は災難な一年でしたが、他の二塁候補のパフォーマンスが酷すぎたことも相まって、チーム内での価値はかえって上がったかもしれません。
・小幡竜平 70点
今季 54試 打率.220(134-28) 0本 7点 3盗 出.256 OPS.515 9失策
失策は多くしましたが、想像以上の働きを見せたと思います。阪神にとっては久々の、守備のポテンシャルが高い選手ですから、来季はより期待です。
・大山悠輔 90点
今季 116試 打率.288(423-122) 28本 85点 1盗 出.357 OPS.918 6失策 UZR-4.4 WAR3.6
昨季 143試 打率.258(538-139) 14本 76点 3盗 出.312 OPS.714 20失策 UZR 7.9 WAR2.0
打撃面では見違えるほどの成績を残しました。守備面では失策を減らすことに成功しましたが、範囲が狭まり、UZRが下がった結果として、WARは伸び悩みました。
※UZRはそもそも年度により揺れ動くので、数年単位で見ない限りあまり当てになりません。
※また筆者は、WARは守備重視が過ぎると常々思っています。
・木浪聖也 65点
今季 92試 打率.249(297-74) 3本 25点 2盗 出.307 OPS.660 8失策 UZR- 1.1
昨季 113試 打率.262(363-95) 4本 32点 2盗 出.302 OPS.657 15失策 UZR-10.0
前半戦は、守備面で成長を見せました。もう少し打力を上げていかないと、レギュラー定着とはならないでしょう。
・北條史也 15点
今季 40試 打率.192( 99-19) 2本 7点 2盗 出.266 OPS.559 5失策
昨季 82試 打率.247(174-43) 5本 20点 2盗 出.338 OPS.712 12失策
見るも無惨な結果です。これからは一塁の守備固めが中心になっていくかもしれません。このままでは関本賢太郎氏クラスにもなれません。
・J.サンズ 75点
今季 110試 打率.257(377-97) 19本 64点 2盗 出.363 OPS.814 2失策 UZR-5.7 WAR0.9
終盤は失速しましたが、十二分の成績を残しました。筆者としては、まだ攻略されたとは思っていないので、来季もあの勝負強さに期待です。
・福留孝介 5点
今季 43試 打率.154( 78-12) 1本 12点 0盗 出.250 OPS.468 1失策 UZR----
昨季 104試 打率.256(348-89) 10本 47点 0盗 出.347 OPS.740 2失策 UZR-9.1
代打として期待していましたが、さっぱりでした。開幕遅れによる調整失敗がすべてでしょう。タイガースでの8年間、お疲れ様でした。
・近本光司 85点
今季 120試 打率.293(474-139) 9本 45点 31盗 出.344 OPS.759 3失策 UZR19.0 WAR5.5
昨季 142試 打率.271(586-159) 9本 42点 36盗 出.313 OPS.689 4失策 UZR 1.1 WAR2.3
WARが12球団全選手中で3位と、圧巻の成績を残しました。球際に強くなったことで、守備範囲が格段に広がったことになり、昨季は捕殺だけで稼いでいたUZRを爆上げしたことが要因でしょう。ただ、開幕ダッシュ失敗と盗塁企図数減少をマイナス評価した結果、この採点結果となりました。
※大山選手のところで書いた通り、WARは守備重視が過ぎます。
・糸井嘉男 50点
今季 86試 打率.268(269- 72) 2本 28点 2盗 出.363 OPS.720 2失策 UZR-1.0 WAR---
昨季 103試 打率.314(382-120) 5本 42点 9盗 出.403 OPS.819 2失策 UZR-4.8 WAR1.2
一発が皆無というのは苦しいですね。来季がラストイヤーでしょうか。
・陽川尚将 75点
今季 71試 打率.247(158-39) 8本 24点 2盗 出.333 OPS.770 1失策
昨季 28試 打率.109( 55- 6) 3本 4点 0盗 出.169 OPS.460 1失策
期待はずっとしているのですが、今季は良かったですね。外野に行ったのが面白いです。来季は外野守備を強化すべきでしょう。
以上をまとめます。Most Valuable Playerは、大山悠輔選手です。
90点 大山
85点 近本
75点 梅野 サンズ 陽川
70点 糸原 小幡
65点 木浪
60点 ボーア
50点 糸井
30点 マルテ
15点 北條
5点 福留
繰り返しますが、上記以外の選手は｢働いた｣とすら思っていないと考えて頂いて結構です。
最後に、投打をまとめておきます。
90点 西勇 秋山 スアレス 大山
85点 近本
75点 髙橋 岩崎 梅野 サンズ 陽川
70点 糸原 小幡
65点 青柳 木浪
60点 藤浪 ガンケル 馬場 エドワーズ ボーア
50点 岩貞 糸井
45点 ガルシア
30点 能見 マルテ
15点 北條
5点 福留
以上です。来季こそはV奪回！
