阪神タイガース、広島東洋カープに同一カード3連敗を喫し、4月4日以来148日ぶりに首位から陥落しました。それどころか一夜にして3位まで転落しました。
1位 巨人 50勝 37敗 12分 貯金13 勝率.575
2位 ヤクルト 47勝 35敗 11分 貯金12 勝率.5732
3位 阪神 55勝 41敗 3分 貯金14 勝率.5729
阪神タイガースは、9回打ち切りという特例にも関わらず、ここまで引き分け3試合という異次元の野球を繰り広げていますから、勝率は低くなって当然です。何十年とプロ野球に携わっていて、順位決定の基本の"き"も知らない人が監督とは呆れるばかりです。
来週からはタイガースが苦手とする甲子園球場で続けて9試合が行われます。ここで順当に負けを積み重ねれば今季は終戦、3位確定となります。新人3人が大活躍を見せ、外国人選手も好成績という恵まれた環境下で3位に終わった暁には、恐ろしい冬が待っているのでしょうね。
続いて、昨日今季2度目の先発登板を果たした村上頌樹についてのお話です。ルーキー村上のここまでの実績は以下の通りです。
5/30 対西武 2.1回5失点
8/28 対広島 3回5失点
これだけ見ると、「3ヶ月間何してたの?」という感想しか浮かんできません。しかし、実際の彼はその間ファームで登板を重ね、11先発7勝1敗、防御率2.53という好成績を収めていたのです。
「ファームで好投→一軍に推薦される→期待して登板させる→3回5失点→ファームに戻る」というプロセスを2回繰り返しただけということになります。なぜこんなことが起きるのかと皆さん感じるでしょうが、そこで筆者から一つの説を提唱させて下さい。ずばり、
プロ野球の2軍、レベル下がってる説
です。その根拠は、一軍出場選手登録枠の拡大です。以下のように変遷しています。
~2018年 28人
2019年 29人
2020年~ 31人
3年前と比較すると3人増えています。一軍目線で考えるとあまり変化を感じないかもしれませんが、二軍目線で考えてみて下さい。今までファームにいた選手3人が一軍に引き抜かれます。しかもその3人は一軍から声がかかる3人ですから、ファームでは好成績の3人のはずです。それが全球団で起こっているのですから、リーグ全体のレベルが大幅に下がっている可能性が高いのではないかと考えています。
そんなウエスタンでそこそこ抑えてるだけの投手、一軍で通用するはずがありません。いくら無能な矢野監督でも、一目見れば村上の投球では一軍は無理と分かると思うのですが、ファームでの投球は一切見ていないのですかね。
矢野監督は一軍の監督ではなく、チーム全体の監督です。ファームの選手をしっかり視察した上で起用しないとこのように痛い目に遭いますよ。
それとも平田勝男「二軍監督」のように、矢野燿大「一軍監督」という肩書きに変更してもらいますか?
そんなこんなで遂に3位に転落した矢野タイガースですが、今後浮上の目はあるのでしょうか?
まずは矢野監督が干しているジェフリー・マルテ選手の復帰があるかもしれません。ついで虎の秘密兵器・髙橋遥人投手の復帰もあるかもしれません。あとは開幕投手・藤浪晋太郎投手もまた帰って来るかもしれません。そんなもんです。
とはいえ、そもそも交流戦後の阪神タイガースは、39試合16勝22敗1分の勝率.421ですから、浮上の目はほとんどないと思われます。4月5月に作った貯金を少しずつ切り崩しながら生きているだけです。参考までに申し上げますと、セの6位DeNAが勝率.419、パの6位日本ハムが勝率.413です。.421というのはそれくらい低い数字です。
以上