阪神宜野座キャンプ 総括
本日2本目の投稿となります(厳密には日を跨いでいますが)。
今日で1ヶ月に及ぶ宜野座キャンプが終了しました。選手たちは一旦帰阪して、週末からの福岡遠征へと向かうのでしょうか。来月2日からは再びオープン戦・教育リーグが始まります。最初のカードは一軍がヤフオクドームでソフトバンク戦、二軍がタマスタ筑後でソフトバンク戦となります。
今日は宜野座キャンプを総括し、選手ごとに採点をさせていただこうかなと思います。それに先立ちまして、筆者の独自集計・手計算による実戦8試合の打撃成績をご覧いただこうと思います。一部計算ミスがあるかもしれませんが、ご容赦下さい。また、母数がかなり少ないので、動きやすいデータであることにもご注意下さい。
阪神野手陣 プレシーズン打撃成績 (2月)
背番 名前 打席 打率 本 点 盗 出 OPS
3 大山悠輔 29 .208(24- 5) 0 4 1 .310 .560
25 江越大賀 26 .333(24- 8) 1 1 2 .385 .968
5 近本光司 25 .273(22- 6) 0 1 1 .360 .724
9 高山俊 25 .150(20- 3) 1 2 0 .320 .670
33 糸原健斗 24 .190(21- 4) 0 3 0 .292 .482
2 北條史也 23 .524(21-11) 0 4 0 .565 1.089
60 中谷将大 23 .227(22- 5) 2 5 0 .261 .806
0 木浪聖也 22 .476(21-10) 1 6 0 .476 1.238
63 板山祐太郎 21 .316(19- 6) 1 4 0 .381 .960
00 上本博紀 17 .125(16- 2) 1 1 1 .176 .489
44 梅野隆太郎 16 .125(16- 2) 0 1 0 .125 .313
12 坂本誠志郎 14 .308(13- 4) 1 3 0 .357 .895
62 植田海 13 .000(12- 0) 0 0 0 .077 .077
1 鳥谷敬 12 .182(11- 2) 0 1 0 .250 .523
53 島田海吏 12 .400(10- 4) 0 2 1 .500 1.200
57 岡崎太一 10 .222( 9- 2) 0 0 1 .300 .522
39 長坂拳弥 9 .375( 8- 3) 1 2 0 .444 1.194
31 J.マルテ 7 .286( 7- 2) 1 3 0 .286 1.000
99 E.ナバーロ 6 .167( 6- 1) 0 0 0 .167 .334
8 福留孝介 5 .400( 5- 2) 1 1 0 .400 1.000
本塁打王 中谷将大 (2)
打点王 木浪聖也 (6)
盗塁王 江越大賀 (2)
以上のようになっています。では、野手陣より採点したいと思います。
野手陣 全体 60点
野手陣では体調不良・怪我人・離脱者が一人もいませんでした。休養日が多かったこともあるかもしれませんが、これは非常に良かったと思います。反動でシーズンに入ると怪我人続出ということも無きにしも非ずですが。ただ、一方で若手選手のアピールに乏しかったのもまた事実です。先週末のオープン戦では他球団との力の差を見せつけられたような気もします。これからのオープン戦でどんどん調子を上げていってくれたら問題はありませんがね。ルーキーの2選手は社会人出身ということもあり、競争のレベルアップに貢献してくれたと思います。キャンプの終わりは同時にシーズンの本格的な始まりを意味しますから、まだまだこれからもアピールし続けて欲しいです。
最大の問題である守備があまり改善していなかったのは残念極まりないですね。外野守備走塁を専門とする清水ヘッドコーチが加入したことで期待しましたが、実戦の中ではあまり成果が出ているようには感じられませんでした。これから3月に入っていくなかで守備が下手な選手が淘汰されていくなら構いませんが、果たしてどうでしょうか。
以上が野手陣全体についてです。ここからは選手ごとに具体的に採点していきましょう。
・12 坂本誠志郎 60点
打ではアピールしました。守(とくに二塁送球)のレベルアップを。
・39 長坂拳弥 50点
良くも悪くも目立っていませんでした。
・44 梅野隆太郎 50点
春先から打ってくれないと外されかねません。今季はゴールデングラブ&ベストナインも目指して!
・57 岡崎太一 30点
一軍キャンプ抜擢でしたが、守備で悪目立ちしたくらいですかね。
・00 上本博紀 70点
本塁打に盗塁も見せてくれましたし、順調な回復ぶりは分かりました。レギュラー返り咲きには3月のアピールが必須です。
・0 木浪聖也 100点
攻守にレベルの高さを見せました。開幕一軍は当確でしょう。開幕レギュラーを目指して!スーパーユーティリティー止まりではもったいないです。
・1 鳥谷敬 70点
守備にかなりの不安はありますが、、、練習の鬼として素晴らしい姿勢を見せてくれましたし、覚悟を持って取り組んでいたと思います。
・2 北條史也 100点
キャンプMVP!一軍キャンプに来れるかすら微妙な状態から、よくぞここまで来たなという感じですね。このまま1年ショートを守り続けてもらいたいです。
・3 大山悠輔 40点
単純にアピール不足です。過度に期待されてかわいそうですね。
・31 ジェフリー・マルテ 60点
まだ大物感は漂ってきませんが、これからでしょう。ナバーロ選手とたくさんコミュニケーションを取って順応していってもらいたいです。
・33 糸原健斗 70点
キャプテン業で思わぬ疲労があるのではないでしょうか。先輩方と話しながら、自分のこととチームのことをどう両立して考えていくかを試行錯誤してもらいたいです。
・62 植田海 20点
打率と同じ0にしようかと思いましたが、外野守備で光るものがありました。ですが、アピールはほぼなかったと言って過言ではないでしょう。
・99 エフレン・ナバーロ 90点
明るくキャンプを盛り上げてくれましたし、パワーアップした打撃も見せてくれました。2年目の飛躍に期待したいです。
・5 近本光司 80点
まずまずの完成度の高さを見せました。ですが、守備面と体力面に不安を残した気がします。
・7 糸井嘉男 80点
実戦未出場ですが、練習では格の違いを見せていました。今年はフライボールレボリューションも意識しているようなので期待したいですね。
・8 福留孝介 100点
投手・野手を問わず若手選手に積極的に助言を送り、自身は初打席で本塁打。こんな模範的なベテラン選手、他にいます?
・9 高山俊 50点
色々試行錯誤はしているみたいですが、なかなか結果は出ませんね。
・25 江越大賀 80点
前半は躍動しましたが、後半は若干の翳りが、、、課題ははっきりしていますから、コーチと相談しながら修正を図ってもらいたいですね。
・53 島田海吏 70点
結構アピールしているのですが、監督の心は掴めていないようです。
・60 中谷将大 70点
悪い打席がどうしても目立ってしまいます。そろそろレギュラーを掴んで欲しい所ですが、監督の評価は微妙な感じですかね。
・63 板山祐太郎 70点
肩以外ではなかなか目立てません。現状では典型的1.5軍選手ですね。守備か打撃をもっと磨かないといけませんね。
以上が野手陣です。各選手の平均をとっても全体とは一致しませんが、あしからず。次に投手陣を見ていきましょう。
投手陣 全体 70点
投手陣では藤川投手とジョンソン投手が体調不良、岩崎投手と小野投手が違和感を訴えましたが、離脱者はいませんでした。若手投手主体となった実戦では打ち込まれる場面もありましたが、それぞれの課題が見えてくるための良い経験になったと思いますし、それを生かしてくれれば問題ないでしょう。ベテラン陣もしっかり調整できてそうですし、何よりです。
ここからは、選手ごとに具体的に見ていきます。
・14 能見篤史 80点
今年はリリーフ一本で勝負。チームのために尽くそうという心意気を感じます。
・16 西勇輝 80点
環境がガラリと変わり戸惑うこともあったでしょうが、らしい笑顔で過ごしてくれました。オーバーペースにならぬよう気をつけて調整したそうですから、大いに期待しても良いでしょう。
・17 岩貞祐太 80点
良い調整が出来ていると思います。今年こそは規定到達&2桁勝利を!
・18 馬場皐輔 50点
あまり変化が感じられません。球質向上と制球力アップに取り組まないとこのまま消えていきますよ。
・19 藤浪晋太郎 50点
史上最悪のキャンプでしょうか。もっと思い切りよく腕を振ったらいいと思うんですがね。無理にセーブしても別に制球が良くなるわけではないですから。
・22 藤川球児 80点
若手投手ともよく会話している印象です。ブルペンの親分的存在ですから、自分を前面に出すというよりかはブルペン全体を気にかけてやって欲しいですね。
・28 小野泰己 50点
アピールは必須ですが、無理はいけません。多少の出遅れは致し方ないです。
・35 才木浩人 70点
昨年とは立場も変わり、周囲の目も変わっているでしょう。ですが、本人はあまり変わらず調整できていると思います。3月のアピールでいくらでも挽回できるでしょう。
・36 浜地真澄 80点
力で押すだけでなく、駆け引きも出来る投手です。早めに一軍のレベルを経験しておきたいですね。それがさらなる成長のためには一番大切になってくるのではないでしょうか。
・43 守屋功輝 90点
結構目立ちましたね。二軍でかなりレベルアップしてきたなという印象です。
・48 齋藤友貴哉 80点
上々のスタートです。スライダー系が得意と聞きましたが、まだなかなか決まってこないですね。
・50 青柳晃洋 90点
四球から崩れる場面がほとんどなかったですね。スタミナも課題ですから、これからのオープン戦でどれだけアピールできるかですね。
・52 ピアース・ジョンソン 90点
器用そうな投手で評論家からの評価も高いですね。どのイニングを任されても仕事をしてくれそうです。
・54 ランディー・メッセンジャー 80点
本人直筆の「I'm Finally 日本人」Tシャツを愛用していましたね。10年目の今季は記録尽くしの1年になりそうです。
・56 飯田優也 70点
初の阪神キャンプですが、まずまずでしたね。
・61 望月惇志 80点
序盤から終盤にかけてだんだん良くなっていきました。あの強いストレートを生かせるのは間違いなくリリーフだと思います。大魔神佐々木主浩氏直伝のフォークをマスターすれば、クローザーでもいける逸材だと思うのですが、起用法はどうなるのでしょうか。
・64 桑原謙太朗 70点
良くも悪くも変化がないです。勝ちパターンを担えるかは微妙ですね。
・67 岩崎優 70点
序盤に違和感を訴えましたが、問題なく調整できているようで安心しました。
・69 島本浩也 70点
良いときと悪いときの差が激しいですね。立場的には厳しいですよ。
・77 オネルキ・ガルシア 90点
やる気満々ですね。当然2桁勝利を期待したいです。
・92 伊藤和雄 90点
もう二軍でやることはありませんから、一軍定着を目指してもらいたいです。
・98 ラファエル・ドリス 80点
藤川投手のクローザー再挑戦で危機感が出ているようです。相乗効果に期待したいです。
かなり長くなりましたが、以上がキャンプの総括です。これからは二軍からも突き上げがありますから、選手たちにはもっともっと目の色を変えて頑張って欲しいです。ファンは新生矢野阪神に大いに期待しています。
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